2010年 09月 03日 ( 1 )
清水の頃・小学時代(六)


  夜の秋心の襞に呻く影



 どうしても忘れられない小学時代の記憶があります。

(佐野の頃 )
 小学二年になりましたわたしは休み時間を利用して一年のときの教室を校庭から窓越しにのぞきました。
 すると室内にいた一人の女の子が、わたしに気づき、近づいてきて、「なあに?」と咎めるような目を向けてきました。
 わたしはとっさに「ぼくは二年生だよ」と誇らしげに言い返しましたが、そんなことを自慢してはいけないという思いも同時にわいてきました。
 とても恥ずかしい記憶として残っています。

 また同じ二年のとき。体育の時間に縄跳びをやり、その回数を先生に報告しましたが、わたしは自分の跳んだ回数に不満で、「ぼくはもっと跳んだよ。ほら、あの場所で……。
君も覚えているよね」とありもしないことをでっち上げて、クラスメートに証人になることを強要しました。
 当然のごとくその男の子は怪訝な表情を浮かべていました……。


(清水の頃)
 転校生であるわたしに真っ先に友だちになってくれたクラスメートは、とても友だちの少ない男の子でした。「友だちの少ない子に声をかけられた。ぼくは友だちの少ない子に好かれるんだ」という思いは今日までも続いています。

……五年のときの東京オリンピックは、わたしが初めて経験した国家的イベントでした。
入場式の北出アナウンサーの実況に感動し、あらゆる種目を可能な限り白黒テレビで楽しみましたが、ふだんはとても厳しい担任の女の先生が、このオリンピックの期間だけは妙にやさしかったことを覚えています。
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by aizan49222 | 2010-09-03 16:12 | 愛山自伝・俳句と短歌