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7月の神田愛山独演会

《レディファースト》
 さまざまなケースにおける男女平等問題を考える政治家や市民活動家の方々は、どうして「女性を優先させるレディファーストは、女性を上位において男性をかしずかせる差別思想にほかならないからやめましょう」といわないんですかね。
 レディファーストに対する反論を、わたしは一度も聞いたことがありません。
 ちなみに講談界は超のつくレディファーストの世界です(笑)。

《時代劇への共通認識》
 この国が培ってきた時代劇の伝統を見事にぶち壊してしまったのが「どうする家康」です。これは時代劇ではありません。が、これからの若者はこれを時代劇と思ってしまうでしょう。
 ですからわたしはささやかな抵抗を示すことにしました。
 それはこのドラマを時代劇と認める若手講談師諸君は、わたしのところに稽古に来ないでください。時代劇への共通認識をもてない者に稽古はつけられません。感性がズレすぎていて、わたしの芸に対する思いが伝わらないからです。

《その日の上野広小路亭昼席》
 その日の上野広小路亭昼席は日本講談協会の定席で、わたしがトリ。
 「本多出雲守の討死」がバカウケして読み終えた後気まぐれに両手でVサインを出しましたら、客席で手を振るオバサマ多数。
 わたしもすかさず手を振り返して、さながら歌謡ショーのフィナーレと化してしまいました(笑)。
 講談の世界は高座も客席も本当に変わってきました。

《7月の神田愛山独演会》
 「花川戸助六伝」は5月分を含めて残り三席です。お聴き逃しなきように。
 そして今年も大好評をいただいている夏の講釈場の風物詩「骨の音」をお聴かせする季節となりました。ご堪能願います。

『神田愛山独演会』
7/28(金)19:00
らくごカフェ(千代田区神田神保町2-3古書センタービル5F……ビル裏口エレベーターより)
2700円
(問・予約)
03ー6268ー9818
rakugocafe@hotmail.co.jp
らくごカフェ
【愛山演題】
花川戸助六伝(九)「助六の大難」
結城昌治原作「骨の音」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

by aizan49222 | 2023-05-23 11:11 | 愛山メッセージ


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