侠客伝再発見

《公安》
　2010年講談社刊行の「トリック・シアター」(遠藤武文)を読んで公安は国のためなら何をしても構わず、非合法なことをしても捕まらず、メンバーの中には戸籍のない者もいるらしいということを知り衝撃を受けました｡
　いってみれば公安は無宿無頼の集まりで、未解決事件などはこの組織の仕業ではありませんかねえ。遠藤さんもタブー視されているテーマをよく書いてくれました｡

《ニアンス》
　メールで用件は伝わりますが、ニアンスは伝わりませんね。だから喧嘩になるんですね(笑)。

《侠客伝再発見》
　侠客伝の魅力は鬱屈を晴らす小気味のよい啖呵にあるのはもちろんですが、我々には常識や良識に囚われないアウトローに対する無意識の憧れがあるのではないでしょうか。我々にはすべてをかなぐり捨ててアウトローのように自由奔放に生きていきたいという強い願望があるのではないでしょうか。侠客伝再発見です。