番外神田愛山独演会『神田愛山とアマ弟子（露地野一門）の会』

《邪道》
　島田一男先生の『遊軍記者』という短編を読んでおりましたら「火事や地震をセンセイショナルに扱うのは新聞記者（ブンヤ）の邪道だ」という一文がありましたが、この伝でいけば今のマスコミはコロナ報道を含めて、すべて邪道です。

《総裁選》
　総裁選というのはいわば身内の選挙ですから公職選挙法が適用されないのは当然といえば当然のことなのですが、これは盲点でした。恥ずかしながら気がつきませんでした。
　で、今さらのように「最高権力を目指して、またぞろ永田町に金が乱れ飛んでいることだろうな」と思い知らされました。
　昔は複数の候補者から金を受け取るモサもいたとか……。総裁選は議員の書き入れ時ですな(笑)。

《政治家の資質》
　妄想癖があるか、もしくは前頭葉に異常をきたしている者が政治家になれるのでしょうな。
　収賄罪で捕まり裁判になっても「受け取っていない、受け取っていない」と言い続けているうちに、いつのまにか自分は本当に受け取っていないんだと思い込んでしまうのでしょう。
　今度４年の実刑をくらった政治家をみていると、つくづくそう思います。

《うるさすぎる解説》
　女子マラソン解説の田増悪美（仮名）は詳しすぎる解説とかいわれているそうですが、調べた知識を棒読みするだけで、しかも放送の流れを気にすることもなく突然喋りますから実況のリズムが狂い、まさにアナウンサー泣かせと申せましょう。
　わたしにいわせればうるさすぎる解説ですが、若手講釈師諸君は、この田増解説を反面教師として捉え、高座中の引き事（筋から離れる余談）には充分神経を使うように……。

《成金趣味》
　40万円のおせち料理の予約が始まったそうですが、正月だから贅を尽くすということではなく、わたしには成金趣味にしか思えません。

《番外神田愛山独演会『神田愛山とアマ弟子（露地野一門）の会』》
　この会はプロの前座の代わりにアマ弟子さんたちに高座に上がっていただき、仲入り後にわたしが二席申し上げるという、つまりまったくのわたしの独演会なのです。
　ただアマ弟子さんのお知り合いが来場されますから、他の会よりも講談初心のお客さんが多く、わかりやすい読み物を選ぶ会とはなっています。
　ことほどさようにわたしの独演会に間違いはありませんから、わたしの会のチケットが取りにくいといわれる昨今、躊躇されることなくご予約をお願いいたします。

番外神田愛山独演会『神田愛山とアマ弟子（露地野一門）の会』
10/17（日）13:30
らくごカフェ（神保町駅A6・神保町交差点古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3）
2500円
必ずご予約願います（問・予約）rakugocafe@hotmail.co.jp電話03-6268-9818らくごカフェ
一部アマ弟子発表会
「ご挨拶」神田愛山
「やかましい休日」露地野一文（神村昌志）
「和田平助鉄砲切り」玉井亀鶴（玉井正隆）
「（池波正太郎原作）伊勢屋の黒助」露地野ぼん子（神門久子）
（仲入り）
二部神田愛山独演会
「荒茶の湯」他一席　神田愛山