予約の時代

《贈与》
　まだ緊急事態宣言が出される前の自粛要請の段階では、国をあげてマスクとトイレットペーパーがなくなるとの噂でもちきりとなりました。
　たしかに薬局、スーパー、コンビニからトイレットペーパーが消えてしまっています。
　わたしは急に心配になり、それから探し続けて10日目、まだオープンして日の浅い駅近くのコンビニで4ロール入りを見つけ、その2日後に滅多に行かないスーパーで12ロール入りを見つけました。ラッキーなことには共に一つだけ売れ残っていたのです。
　さあそれからトイレットペーパー買いが止まらなくなってしまいました。
　トイレットペーパーはワンコインでお釣りがきます。このまことに安い値段で安心を得ることができるのです。
　もちろんワンショップ1点限りで店を変えて買い続け（お江戸上野広小路亭近くの薬局で12ロール入りを見つけ、狛江まで持ち帰ったこともあります）とうとうトイレが狭くなってしまいました。
　それもそのはずで一人暮らしのわたしの使用料とトイレットペーパーの数で計算をしてみましたら、何と10年半の在庫ができてしまったではありませんか!?
　これではわたしの寿命が尽きるまでには到底使いきれません。
　で、残されたトイレットペーパーは女流講釈師の昌○と阿○鯉（特に名を秘す）に贈与することにきめました。2人共さぞ喜んでくれることでありましょう(大笑)。

《予約の時代》
　東京は東京アラートが解除されステップ3に移行しましたが、3密を避けるコロナ感染予防のために寄席は定員を減少しますので、これからしばらくはご予約なさることをお勧めいたします。
　フラッと来てフラッと入る……寄席の醍醐味は失われてしまいますが、そうしていただきませんとフリの（当日券の）ご入場では満員の場合お引き取りいただくことになってしまいます……。
　下記の会もご予約願います。
　『講談カフェ昼席』は桜子（陽子門下）の二つ目昇進祝。人の祝い事には顔を出すべきですよ(笑)。桜子は気働きのできる即戦力の前座でした。
　『神田愛山独演会』では結城昌治先生の「骨の音」をかけます。この読み物は講釈場の夏の風物詩で、暑気払いにはうってつけであります。

『講談カフェ昼席』
6／16（火）13:15
らくごカフェ（神保町駅A6・神保町交差点古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3）
2000円（ワンドリンク付・各種割引なし）
前座なし～田辺いちか・神田紅純・神田桜子・神田春陽（仲入り）「毒婦般若のお作（下）」神田愛山
予約03ー6268ー9818らくごカフェ（定員30名）

『神田愛山独演会』
7／31（金）19:30
らくごカフェ
2300円
愛山演題「双喋々廓日記（ニ）与五郎の勘当（下）」「（結城昌治原作）骨の音」
予約03ー6268ー9818らくごカフェ（定員30名）