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松之丞について語る日
《執行猶予》
 長年続いた息子の家庭内暴力に身が震えるほど怯え、このままいけば他者を傷つけてしまうと思いあまったあげくに息子を成敗(殺害)した元農水省事務次官に、東京地裁は実刑判決を下しましたが、この被告人には執行猶予をつけてしかるべきでしょう。
 わたしは判決理由にことごとく反論がありますが、一例を示しますと、この裁判長は「被告人は短絡的であった」といいますが、たしかに同居してからは一週間ですが、息子の家庭内暴力は中学の頃から始まっているのです。
 この裁判長は上っ面だけをみて家庭内暴力の根源を理解していません。名前を明らかにして、世間の非難の嵐にさらされるべきです。
 法律は情を排除するといいますが、そんな馬鹿な話はありません。血の通わない法律に血を通わせるのが裁判長の仕事でしょうよ。

《大掃除》
 加齢のためといってしまえばそれまでですが、ここのところ体が重く、今年の大掃除はあきらめましたが、今まで稽古をつけてきた若手たちから「大掃除のお手伝いに伺います」といわれたことは一度としてありません。薄情な連中です(笑)。

《あと一年》
 役所のほうから台風19号被災による自粛要請があり、わたしの生まれ故郷の佐野での11月の独演会は中止となりましたが、大変に嬉しいことには市民から中止を惜しむ声が殺到したらしく、ここに来年の開催が決まりました。
 ……が、その打ち合わせの電話を終えた瞬間に「(芸人生活が)これでおしまいかもしれない」という思いが腹の底から衝き上げてきました。
 わたしはかねて七十までは現役でやろうと考えていましたが、こうして「あと一年かもしれない」と確信に近い観念に囚われたことはありません。
 それは電話を切ったときに意識が空白状態となってしまい、佐野での独演会の後、どこかの高座に座っている自分の姿を、まるで思い浮かべることができなかったからです。我ながらあ然としました。
 引退には気力、体力、環境と、さまざまな要素が複雑に絡み合いますが、さて、どうなりましょうか……と、人事(ひとごと)みたいにいってますね(笑)。

《松之丞について語る日》
 爆発的に売れている松之丞の影響で、講談のにわかファンが増えていることは事実ですが、これまでは落語オンリーで講談のコの字も口にしてこなかった評論家やタレントたちでさえ講談に顔を向けて松之丞を賛美するようになってきました。現金なものです。
 しかしわたしには松之丞について語れるのはわたし以外にはいないとの自負があります。
 松之丞の師の松鯉はわたしの兄弟子ですから、一般の親族関係でいえばわたしが叔父で松之丞が甥となります。
 入門当初からこの男を見続けてきたわたしですが、昔から叔父は甥っ子を甘やかしません(笑)。
 わたしは今まで松之丞については一切口をつぐんできましたが(マクラのイジリネタでは使いましたが(笑))もうこのあたりでよいでしょう。そろそろ語る時期がきたなと感じています。
 で、年明け1/31のわたしの独演会の前席と後席の間で、松之丞について語ることにいたしました。
 落語芸術協会が主催する松之丞改め六代目神田伯山真打昇進襲名披露興行は新宿末広亭2月中席からですが、わたしは落語芸術協会には所属しておりませんから披露興行には入りませんし、まさに1/31が松之丞を語る理想的な日にちといえましょう。
 ご予約は会場のらくごカフェまで(03ー6268ー9818)。定員50名厳守(わたしの独演会のご定連も今回はご予約いただいたほうが無難かと思います)。

『神田愛山独演会』
1/31(金)19:30
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
2300円(ブログプリント持参割引有り)
愛山演題「千代田の白浪(大団円)富蔵の召し捕り」「松之丞について語る+一席」
※「神田愛山の軌跡」(過去の高座収録カセットテープ)販売あり 低音ノイズご容赦 2000円 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



by aizan49222 | 2019-12-17 10:59 | 愛山メッセージ


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