《外国人観光客》
京都の宿は押し寄せる外国人観光客のためにビジネスマンでさえも予約がとりにくい状況になってしまっているそうです。
また外国人観光客のマナーの悪さも問題となってきましたが、講談の席でも、落語の席でも、客席のマナー破りの客が寄席の雰囲気をぶちこわしてしまうように、これからは外国人観光客が日本の古都を荒らしてしまうことでしょう。
しかし金儲けのために外国人観光客を呼び込んでいるのは他ならぬこの国ですから、まさに自業自得で、誰にも文句のつけようがありません。
文化よりも金……つくづく下品な国になってしまったものです。
《カビ》
一カ所でもカビが生えていたら、その食物を食べるのはやめましょうという、何かで読んだ衛生に関する知識を思い出し、カビが生えていた大福を捨ててしまったあとで、たまらない自責の念に囚われてしまいました。
わたしは子供の頃からカビの生えた餅を削り、すえた匂いのするご飯を食べて育ってきました。
そんなわたしが今さらカビもへったくれもありません。
それから10日経ち、手にした大福にまたカビが生えていることに気づいても、わたしはそのところだけを捨てて残りを食べ、いまだに体に異常はありません(笑)。
《山手樹一郎と郡順史》
子供の頃山手樹一郎先生の「山中鹿之介」を読んだ覚えがあるのですが、どうも山手先生の著作リストにはないようで、わたしの記憶違いかもしれません。
ですからこのたび図書館のリサイクルで入手した短編集三冊が、わたしにとっては初めての山手本となるのですが、この先生の作品には往年の東映時代劇の楽しさがありますね。
そして山手先生のお弟子さんであるという郡順史先生の葉隠をテーマにした「死狂い」という短編集も読みましたが、これもまた素晴らしい作品群で武家社会の哀しさがひしひしと伝わってきます。
初物の作家に恵まれました。
『神田愛山独演会』
9/30(金)19:30
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
2000円(ブログプリント持参割引有り)
愛山演題「徳川天一坊(十八)伊豆味噌」他一席