わたしはいまだに偲ぶ会の当日、陽司(あいつ)が「兄(あに)さん、申し訳ございませんでした。私は死んではおりませんでした」といいながら、楽屋にバタバタッと飛び込んでくるような気がして仕方がないのです。
……わたしは昼の部のトリの「ヨージ君」で、生前の陽司を語り(わたしがこの読み物を高座にかけますと、よく陽司は袖で聞き耳を立てていたものです)夜の部のトリの「幻の一番弟子」で、陽司を失った今のわたしを語ります。
どうかみなさま、陽司に会いにきてください。
陽司が、本当に喜んでくれると思います。
番外神田愛山独演会『神田陽司を偲ぶ会』
かなしいな人の命のかなしさにきづかぬものもきづいたものも
(2015年12月16日フェイスブックにて陽司詠める歌)
5/8(日)昼夜二部制
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
各部2000円(各種割引なし)
《昼の部》12:30開場13:00開演
紅佳
陽司の古典(一)「越の海」神田春陽
陽司の古典(二)「河村瑞軒」神田阿久鯉
陽司好みの新作(Ⅰ)「勝海舟」神田山吹
(仲入り)
陽司、在りし日の姿…「ヨージ君」神田愛山
《夜の部》17:30開場18:00開演
紅佳
陽司好みの新作(Ⅱ)「ジョブズとウォズニアック」神田真紅
陽司の古典(三)「違袖の音吉」神田春陽
陽司の古典(四)「名君と名奉行」神田阿久鯉
(仲入り)
陽司への弔辞「幻の一番弟子」神田愛山