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陽司を偲びて詠める歌

冬の朝新作台本詰まりたるパソコン抱え陽司逝きたり

貧乏を笑い身なりに気をかけず喋り足りずに陽司逝きたり

難病に冒され五年力尽き永久(とわ)の眠りに君はつつまる

あまりにも五十三才若すぎて陽司の無念天をつらぬく

杖つきて着物乱れて楽屋入る死相浮かべり君が姿や

電話にて復帰を誓う君が声たどたどしくも命燃えたり

君宛てにメールを送り尋ねたし「おまえは本当に死んだのか」

生前の陽司メールを保護設定春の嵐の予報いずる日

少理屈(こりくつ)の坊やのごとき君なりき羞にかむ顔よ邪気なき顔よ

高座前台本片手にネタさらう君が姿が涙に消えぬ

幽霊となりて高座に現れろ天国の様子語り聞かせよ

天国に龍馬はいたか話したか師の鞄を持てよ忘れるな

寄席があり断腸の思い不会葬俺を怨みて化けて出てくれ
by aizan49222 | 2016-02-21 22:05 | 愛山メッセージ


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