魔物
《感性》
 どんなに一流といわれている恋愛映画よりも、三流のマカロニウエスタンのほうが面白い……それがわたしの感性です。

《魔物》
 「二度目の清書(きよがき)」は赤穂義士伝の白眉といわれ、最高難度の読み物ですが、内蔵助の討入り決断をおくびにも出さずに、腹芸で物語を続けていき、切れ場にかかって寺坂吉右衛門が内蔵助に討入り当夜の模様を物語る、俗に「寺坂の口上」といわれる五分ほどの言い立てがあり、丸暗記のままに流暢に演じなければならず、まことに気を張る個所ですが、師匠山陽もこの口上を二度ほどシクジった(絶句してしまった)ことがあるそうですが、わたしもやってしまいました。
 先日の高座で「さてもその夜は極月(ごくげつ)十四日……」とやったあとで頭の中が真っ白になり、次の言葉が出てきません。
 沈黙数十秒。
 ようやく思い出してあとを続けましたが、この読み物を手がけて三十五年、まったく初めての経験でした。
 ことほどさように「二度目の清書」には演者を惑わせる魔物が住んでいるとしか思えません。
 怖ろしいネタです。
 で、15日の『講談カフェ』でリベンジすることにしました。
 もう一度「二度目の清書」をやります。
 ご都合のつかれる方は、どうかお付き合いください。
 リベンジどころか返り討ちにあってしまうかもしれませんが……(笑)。


『講談カフェ昼席』
12/15(火)13:15
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターよりお乗りください 5F降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
2000円(ワンドリンク付・ブログプリント持参割引なし)
紅佳・一龍斎貞寿・神田あおい・神田春陽(仲入り)「(赤穂義士伝)二度目の清書」神田愛山
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by aizan49222 | 2015-12-12 17:57 | 愛山メッセージ


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