天敵

　マイナンバーの個人番号カードを「作らないほうがよい」と断言している大学の先生も「作るのはよいが慌てずに、本当に自分に必要かどうかをよく考えて」という弁護士もいて、個人番号カードの普及は、なかなかに難しいことでありましょう。
　行政側のメリットだけが強調され、我々にはハイリスクだけを背負わせるこの制度。
　子供が銀行口座を作るときには便利だといわれましてもねえ……。
　そんなことよりも子供たちが個人番号カードを振りかざして自慢気に見せ合うようになってしまったら、一体どうするつもりなのですか!?
　それに早々と厚生労働省の室長補佐がシステム業者からの収賄容疑で逮捕されましたが、べつに驚くことはありません。
　こんなことは想定内で、その内に誰か捕まるだろうと思っていた、その誰かが捕まったにすぎません。
　次の逮捕者は対抗上（何の対抗かはわかりませんが(笑)）マイナンバー制度肝心要の「あの省」から出るかもしれませんね。
　……それからもうひとつ。マイナンバー制度に関する問い合わせ電話が有料とは何事ですか！無料にしなさい！あきれかえって屁も出ません。
　詐欺師たちも出没し始めたようですが、むべなるかな。
　このマイナンバー制度というのは、国が詐欺師たちに詐欺のネタを提供してやった愚行にすぎないでしょう。


『神田愛山独演会』
11／27（金）19:30
らくごカフェ（神保町駅A6・神保町交差点古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3）
2000円（ブログプリント持参割引有り）
愛山演題「徳川天一坊（十三）網代問答」「（講談私小説品川陽吉遺言シリーズ）新劇系女流講釈師」
※拙著「ベラ　私小説掌編集」B6版76頁・1000円（税別）販売あり

　今度の「新劇系女流講釈師」で、わたしは天敵を語ります。
　35年間溜め込んだ品川陽吉の「心のため息」を吐かせてやります。