長い間被爆体験を語らなかった方が、余命を考え、これだけはぜひとも言い遺しておかなければならぬと、今初めて語り出したという話を伺いましたが、わたしの講談私小説品川陽吉遺言シリーズも、まったく同じ心境から発想しています。
わたしが体験した講談界を揺るがした出来事を、ぜひとも客席に遺しておかなければならないと考えるようになったのです。
前作「幻の襲名」に次ぐ第二弾の「講談界分裂」は、平成三年秋の講談界分裂から、主人公の講釈師品川陽吉の師である二代目品川陽山の死までをとりあげています。
これは過去に一度だけ高座にかけて、そのまま封印をしてしまった作品ですが、今回その封印を解き、手直しをして、タイトルも改め、9月の独演会でお届けをいたします。
どうか今のうちからの日程調整をよろしくお願い申し上げます。
『神田愛山独演会』
9/25(金)19:30
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
2000円(ブログプリント持参割引有り)
※木戸にて拙著「ベラ」販売あり
愛山演題「徳川天一坊(十二)召し立て再吟味」「(講談私小説品川陽吉遺言シリーズ)講談界分裂」
神田愛山『ベラ 私小説掌編集』
B6版76頁・1000円(税別)
「ダンボールの位牌」「出身地」「ベラ」収載。
書店には並びません。愛山主催会か、らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2ー3古書センタービル5F)にて発売。出版社に注文も承ります(地方在住の方は、ぜひ電話をかけてください)。
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