弟弟子の山裕が亡くなりました。42才の厄年に脳内出血で倒れ、還暦の年に鬼籍の人になりました。肺炎です。
山裕は癖のない優等生で、誰にでも好かれ、わたしとは正反対のタイプでした。
わたしはこの男に賞も真打も、すべてにおいて先を越されてきましたが、まさか死ぬことまでも先を越されるとは夢にも思ってはおりませんでした(わたしのほうが一つ年上です)。
苦労知らずの華やかな前半生であっただけに、後半生の車椅子での闘病生活は痛ましい限りでしたが、大勢の会葬者に送られての旅立ちは、まさに以て瞑すべしと申せましょう。
ところで講談界の現状は武士の家に例えられます。
つまり武士の家では、どんなに女の子に恵まれてもダメです。
家督を相続するのは男ですから、何よりも男の子の誕生が待たれます。
今の講談界は女の子(女流講釈師)にだけ恵まれ、男の子(男性講釈師)の数が激減しており、家督相続(伝統の継承)が危ぶまれている武士の家と同じなのです。
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