図書館の廃棄図書にて高名なるSF作家の短編集を入手。この作家のものを読むのは初めて。
推理小説並みの、すわ密室殺人かと思える作品があるも、室内に「力場の歪み」とかが表れ、タイムマシンに乗って未来の自分が現在の自分を殺してしまったという種明かしにはガッカリ。
次の作品も密室殺人仕立てでありましたが、これも「拳銃に時限装置つき魔力」なるものがかけられていて、その時限が切れたために超自然的な力がおきて、人の手を借りることなく、拳銃が密室内で自動的に発砲、殺害にいたり、自ら(拳銃)も爆死(爆発)してしまったというもの……。
面白いか面白くないかは別問題としても、やはり推理小説ファンであるわたしは現実的な論理的結末のないSF小説とは肌が合いません(SF小説ファンは、わたしとは逆の感想をもつでしょうが)。
それでも最後まで読み通しましたのは、手にした本は最後まで読まなければならないという強迫観念のなせる業で、わたしの哀しい性分。持ったが病。
ところで5/23は生まれ故郷の栃木県佐野市での独演会ですが、本の行商の初日とさせていただきます(作品の中には佐野を題材にしたものもあります)。
このブログをお読みになられ、来場可能で、拙著「ベラ~私小説掌編集」1000円(税別)をご希望の方は、当日楽屋までお越しください。
わたしからお渡しいたします。
『ギャラリー講談会~神田愛山独演会』
5/23(土)14:00・17:30(二部制)
栃木県佐野市まちなか活性化ビル2F市民ギャラリー(JR・東武線佐野駅改札出て左 駅を背にして数分正面のビル・佐野市高砂町2794ー1)
無料・予約0283ー61ー1164佐野市役所文化振興課
《昼》
「落語」立川がじら
「ねずみ小僧小仏峠」神田愛山
《夜》
「落語」立川がじら
「(難波戦記)本多出雲守の討死」神田愛山