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新しい手口
 その日夕刻に帰宅したわたしを待っていたかのように、ドアチャイムが鳴りました。
 わたしはこういうときに絶対にドアは開けません。
 アポなしの訪問者のほとんどは新興宗教の誘いか、訪問販売であるからです。
 で、ドア越しに「どなたですか?」と応対すると「夕日新聞(仮名)の○○です。マスクをお配りしております」とのこと。
 これには驚きました!
 あの大新聞社の勧誘員が、どうしてマスクを配っているのか……?
 もう一度聞き返しましたが、返事は同じです。
 どういう目的でマスクを配り歩いているのかは一切説明しません。
 これはもう新しい新聞購読勧誘の手口であることは明らかでしょう。
 つまりわたしにドアを開けさせて語り込み、契約したらマスクをくれるのか、それともこちらにマスクを渡した瞬間に契約完了とみなすのかはわかりませんが、とにもかくにもマスクを小道具に使って契約にまでもっていく魂胆なのでありましょう(以前は洗剤が小道具でしたね)。
 勧誘員の知恵なのか、それとも大新聞社が勧誘員に教えた方法なのかはわかりませんが、どちらにしてもずいぶんセコい真似をするものです。
 新しい新聞購読勧誘の手口でなければ、まったく意味不明の行為です。
 「そんな物いりません」といって退去してもらいましたが、みなさま、くれぐれもお気をつけあれ!

 今回のコタン講談会。
 「佐々成政」は430年前に北アルプスを越えた48才の武将の物語を、わたしがまとめた新作の古典でありまして「ある殺し屋」は講談ショートショートなのですが、自分では気に入っている結末です。創ったのは10年ほど前になりますが、奇しくもこれと似たような事件が最近おきてしまいました。まったくの偶然です。
 さてさて両席の仕上がり具合は、いかがなものでありましょう。ぜひご確認ください。

 ……わたしも集客のための新しい手口を考える必要がありそうですネ(笑)。


『第30回コタン講談会』
3/6(金)19:30
ライブハウス四谷コタン(新宿区若葉1ー9金峰ビル101)
2000円+ワンドリンクオーダー制(ブログプリント持参割引なし)
「前講」神門久子
「佐々成政」「(講談ショートショート)ある殺し屋」神田愛山
四ッ谷駅(四ッ谷見附交差点側)を出て新宿通りを上智大学とは反対の新宿方向に直進 5分程歩くと左側にジョナサンあり左折 すぐの角を右折 突き当たって左折 15m程先左側ビル1F
by aizan49222 | 2015-02-27 15:49 | 愛山メッセージ


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