《小渕問題》
ある市会議員から市政報告会で一席との依頼を受けましたが、この話がキャンセルになりました。
議員に理由を質しますと『後援会から「小渕問題」の直後でもあり、ここは避けたほうがよいとクレームがついた』とのこと。
これではまるでわたしが悪事を働いているかのような言い方ですが、わたしはこの仕事に応じるために、その日の出番を一本先に上げてもらうなどの時間調整をしていたのですが、先方はそんなことは頓着なし。補償もなし。
ただ「申し訳ありません」の一点張り。
とにもかくにも「小渕問題」が我が身に降りかかってくるとは、夢にも思ってはおりませんでしたが、政治資金問題の追求は、もうやめたほうがよろしいですよ。
そうしないとヘタをすると国会議員全員が釈明会見を開かなければならなくなるかもしれませんよ(笑)。
《メール文化》
あることで、二つ目5人が、わたしをしくじりましたが、その「詫び」を、全員がメールで送ってきたのには驚きました。
本来ならば迷惑をかけた本人のところまで出向いて頭を下げなければいけないことさえお手軽なメールですませてしまう……。
メールとは人間関係のマナーをないがしろにする文化ですが、その半面彼らの無礼さが羨ましくもあります。楽な人生だろうと思います。
《避難訓練》
避難訓練は十中八九役には立ちません。
何故ならば避難訓練には災害時の追いつめられた緊張感が欠けているからです。
追いつめられた緊張感の中で動かなければならない災害時の訓練を、緊張感とは無縁の日常で訓練したところで、せいぜい災害時に備える心構えができる程度でしょう。
ちなみに我々の本当の稽古は、お客さんを前にして緊張感と共に演じる本番の高座であり、緊張感のともなわない壁に向かっての稽古は、単なる不安の解消にすぎません。