《ケチ》
ケチな方というのは金銭ばかりではなく「時間」も出し渋ります。
何故ならば、時間も、金銭同様自分のものであるからです。
自分のものを出し渋るのが、ケチです。
ですから予約を嫌います。
予約をするという行為は、先々の自分の時間を他者の意志で強引に奪われてしまったかのような思いに囚われてしまうからです。
で、態度が煮えきらず、せっかくの機会を逃してしまうことが、多々あります。
わたしがそうですから、よくわかります(笑)。
でも1/4の「競演!清水次郎長伝~愛山・喬太郎・奈々福」の会は、予約なしでは、もはやご無理です。
予約客だけで満員札止めになり、当日客お断りの可能性が大になっておりますので、念のために申し上げておきます。
《落選》
今年お亡くなりになられたなだいなだ先生が、六回も芥川賞候補に挙げられたことを、週刊誌の追悼記事で初めて知りました。
そして結局先生は芥川賞を受賞してはおられません。
つまりなだいなだをして、六度の挫折体験があるということなのです(先生は挫折とは感じていらっしゃらなかったかもしれませんが)。
すこしも自慢にはなりませんが、わたしは上野本牧亭の講談奨励賞を弟弟子に先を越され、文部省が主催する芸術祭に三回落選、四回目には書類選考で落とされました。
わたしはなだ先生には何度かお会いをして、対談本も出させていただいておりますが、もしもわたしがそのときに先生の落選のことを承知していたら……お尋ねしてみたかった……。
六回も落選の憂き目にあった胸の内を……。
あの笑顔で、先生は何と答えてくださるか……。
「神田愛山還暦祝講談会(懇親会付)」
1/25(土)17:00・赤坂日本料理「峰村」
6000円(講談会・懇親会料金含・完全予約制・20名限定)
地下鉄千代田線赤坂・乃木坂駅より・港区赤坂7ー11ー7栗原ビルB1
赤坂小学校そば・ホテルマロウドイン赤坂前・栗原酒店下
(問・申込)03ー3430ー6615愛山工房
神田松之丞・神田春陽
「(赤穂義士伝)二度目の清書」「(講談私小説)角袖」神田愛山
※角袖(かくそで・着物に着る和風コート)