《マスコミの取材》
これは小さな子には限りませんが、特に小さな子が事件、事故で亡くなりますと、テレビニュースで、すぐにその子の生前の写真を映しますが、わたしはあれが可哀想で、気の毒で、いたたまれなくなって正視できません。
一体誰がああいうものをマスコミに流すのでしょうか……。
マスコミに流すことにどんな理屈をつけても、とても残酷な人たちだと思います。
またある家で悲惨な事件がおきますと、マスコミの取材に応じて、その家の家庭事情をテレビカメラに向かって滔々と喋りまくっている隣近所の住民がおりますが、あれもイヤですねえ。
マスコミ好きなのかもしれませんが、何ともおぞましい人たちです。
《慇懃無礼》
おいしいものを食べさせると評判で、土日祝日などには空席待ちの客が表に列をつくる神保町交差点近くのレストランに、先日二人で入りましたところ、座った瞬間に「よろしければこちらの席にお座りくださいませんか」と女性スタッフに別の席を指差され、いわれるままにその席に移動して注文をしたところ、今度は別の女性スタッフが現れて「まことに恐れ入りますが、あちらの席にお移り願います」と、我々が最初に座った席に向けて顎をしゃくり、こちらがまだ承諾の返事をしていないというのに、さっさと水が入ったコップを運んでしまいました。
大人数の客を迎えるための席の確保に狂いが生じたのでしょうが、わたしはこのときに慇懃無礼という言葉を思い出しました。
ちなみに慇懃無礼の心理の裏側には傲慢が、潜んでいるはずです。
神田愛山独演会番外編「神田愛山とアマ弟子(露地野一門)の会」
芸道五年(一文)と十年(ぼん子)記念の会
10/6(日)13:30
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
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「ご挨拶」神田愛山「(結城昌治原作)遺書」露地野一文(神村昌志)「(浪花三侠客伝)木津の勘助」露地野ぼん子(神門久子)「(三河義士外伝)吉良の料理人」露地野一文「(赤穂義士銘々伝)大高源吾」露地野ぼん子~仲入り~「(寛政力士伝)越の海」「(講談私小説)真剣師」神田愛山