市川崑監督の「東京オリンピック」を(リアルタイムではありませんが)初めて観たときには平坦な作品で、気分がすこしも高揚せず、拍子抜けするほどつまらなかったのですが、それはわたしの鑑賞眼が狂っていたからだと思い、それからだいぶ経ってから、もう一度観てみましたが、やはり面白くありません。
で、今回が三度目。
ようやく結論がでました。
この映画はつまらなくはありませんが、面白くもありません。
やはり記録映画なのか、それとも娯楽映画なのかが、いかにも中途半端なのです。
神風特別攻撃隊を題材にした城山三郎さんの「指揮官たちの特攻」(新潮社)にも、それと同じことを感じました。
この作品は小説なのか、ドキュメントなのか……その狙いが判然とせず、単に特攻隊員の紹介のみにとどまり、元陸軍報道班員高木俊朗さんの「特攻基地知覧」(角川文庫)が名著でありましたがために、まことに残念な思いをいたしました。
……宮崎駿監督の引退を知りましたが、わたしは過去に一本だけ、この監督の映画を観たことがあります。
「千と千尋の神隠し」ですが、観客動員数歴代一位、名作との世間の評価はともかくとして、まったく独りよがりの作品で、わたしは退屈しました。
「講談カフェ昼席」
9/10(火)9/17(火)13:15
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・千代田区神田神保町2ー3)
2000円(ワンドリンク付・ブログプリント持参割引なし)
9/10(火)真紅・神田松之丞・一龍斎貞寿・神田あおい(仲入り)神田愛山
9/17(火)真紅・神田あっぷる・神田すず・神田春陽(仲入り)神田愛山