将棋のプロ棋士五人とコンピューターソフト五社の公式戦第四局は、A九段が劣勢の中を踏ん張り辛くも持将棋(じしょうぎ・引き分け)にもちこんだそうです。
これで対戦成績はソフトの二勝一敗一分けとなったわけですが、局後のコメントで九段は感極まり涙してしまったそうです。
それはそうでしょう、もしここで自分が負ければ、最終局を待たずして、ソフトの勝利が決まってしまうわけですから、人間の誇りを守るためにも負けられない……。
その胸中察するにあまりあります。
そして九段の涙こそが、将棋という文化と、コンピューターという文明とを戦わせようとする愚かさを、如実に示していると思います。
いつの世も文明が文化を破壊するものです。
春の「神田愛山とアマ弟子(露地野一門)の会」が近づいてまいりました。
わたしのアマ弟子さんたちの高座をお聴きになられて、講談をもっと身近なものに感じていただければ幸いです。
わたしも負けずに露地野一門の一番弟子である裏人さんの講談ショートショート二席と古典を演じることにいたします。
お楽しみください。
神田愛山独演会番外編「神田愛山とアマ弟子(露地野一門)の会」
4/21(日)13:30
らくごカフェ(地下鉄神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・千代田区神田神保町2ー3)
2000円(ブログプリント持参割引有り)
「ご挨拶」神田愛山「(荒井到作)土方桜」露地野一文(神村昌志)「(結城昌治原作)替玉計画」露地野ぼん子(神門久子)「(露地野裏人作)「マイホーム」「ポッタン」神田愛山~仲入り~「(難波戦記)本多出雲守の討死」神田愛山