《コンピューターソフト》
将棋の公式戦で、プロ棋士がコンピューターソフトに敗れたそうですが、毎度申し上げる通りに、疲労のために思考能力が衰える人間と、疲労せず思考能力(プログラム)が衰えないソフトでは、公平な対局にはなりません。
座興として指すならばいざ知らず、プロ棋士とソフトの対局を公式戦として認めることには、大きな無理があります。
しかし人を負かすソフトの開発に没頭されている人たちは、結果において、自分たちの研究が人の尊厳を傷つける行為であり、それ以上進めてはいけないし、進めてはいけないところまで、文明を進めようとしているということに気づいておられるのでしょうか。
そのうちにコンピューターが意志をもち、勝手に動きだしたら一体どうなってしまうのでしょう!?
《はぐれ者》
四月となり、これから先新規に銀行口座を開設する者は、職業を確認できるものを提示しなけならならなくなったそうですが、わたしの場合、すこしも自慢にはなりませんが、講釈師としての自分の身分を証明できるものは何ひとつとして持ち合わせてはおりません。
が、幸いなことに、わたしはすでに取引銀行があるからよいようなものの、まだ口座をもっていない若手芸人たちは大変でしょう。
一体誰の、どういう都合で、こういうルールを決めるのでしょうか(以前から芸名で口座をもてなくなってしまっています)。
銀行サイドは犯罪防止のためというでしょうが、世の中が新しくなるたびに、その動きから弾かれる自分を、わたしは強く意識します。
まさに「はぐれ者」です。
「第7回高岡講談会」4/14(日)13:30
富山県高岡文化ホール(多目的ホール・JR越中中川駅下車徒歩3分・高岡市中川園町13ー1)
1500円(ブログプリント持参割引なし・高校生以下500円)
「(寛政力士伝)越の海」神田愛山「(笹野名槍伝)海賊退治」「戦国風流(一)秀吉と曽呂利」神門久子「戦国風流(二)荒茶の湯」神田愛山