平成二年に借りたアパートH荘には、前住者の保温が効かない旧式の五合炊き電気釜が残されてあり、それから23年、暮らすアパートは変われども、わたしは今までその電気釜を使い続けてきましたが、ここにきてとうとう壊れてしまいました。
この電気釜は前住者が何年か使って、その後わたしが使い続けてきたわけですから、すくなくとも30年は現役で働き、米を炊き続けたということになります。
しかも壊れたといっても、コードの調子が悪くなっただけのことですから、どこか中古屋でコードだけ見つけてきて交換すれば、今後も充分に使える可能性があります。
ですからまだ捨てません。
……と、このことを知った都内在住の知人が、わたしの還暦祝をかねて新しい電気釜をプレゼントしてくれるといいます。
そして思い立ったが吉日とばかりに、その日の朝に手配をして、翌日の夕方には宅配便でわたしの元へ届きましたが、京都にあるお店の品でしたから、わたしは吃驚仰天!
早速知人に確認をとりましたところ、やはりネットショッピングで段取りをしたということがわかりました。
わたしは今度のことでネットショッピングの便利さを痛感しました。
しかしわたしはネットショッピングでプレゼントしてもらった感謝は感謝としてお礼を申しますが、これから先もネットショッピングをやろうとは思いません。
自分の目で直接見て、手で触れたものでないと、安心できないからです。
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