先日テレビ放送された小津安二郎監督の「生れてはみたけれど」(昭和7年・無声映画)を鑑賞しました。
郊外に引っ越した一家の子どもの生活と視点を中心にした作品ですが、子役たちが本当に可愛らしく、遊びも、イジメも、仲直りも生き生きと描かれていて、まさしくあれが日本の子供でありました。
ただテレビ放送のための特別編集なのでしょうが、この無声映画の中で必要に応じて出てくる文字のセリフを、現代の二人の男女の俳優さんに読ませる趣向は感心しません。
せっかくの無声映画から声が出てしまうのです。
なんでこんな編集をするのか理解に苦しみます。
これではその頃の時代の匂いが消えてしまうではありませんか。
名作に違和感が漂ってしまいました。
まったく趣味が悪い演出です。
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2/19(火)13:15
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