先日知人に、
「年をとると、やさしくなるか、個性が煮詰まるかのどちらかですね」
といわれました。
高齢者施設の現場では日常茶飯に使われる言葉なのかもしれませんが、わたしは寡聞にして初めて聞きました。
それにしても個性が煮詰まるとは、実に見事な表現だと思います。
よきにつけ、悪しきにつけ、加齢した者の人生すべてをフォローしてくれています。
ところでわたしと琴調さんの高座の煮詰まり具合はどうでしょうか?
ぜひその耳でご確認なさってみてください。
講談定席本牧亭で修業した最後の伝統芸の伝承者。
まったく性格の違う昭和49年春入門の同期の二人会。
講釈場の匂いをご堪能ください。
ダンディズムあふれる琴調さんの「小田小右衛門」に、わたしの「土方桜」
これが講談なのです。
客席で身震いされるはずです。
講談の神様が、あなたをお誘いしています。
ぜひお越しください。
「神田愛山・宝井琴調~冬の会」
2/1(金)19:00
・らくごカフェ(地下鉄神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
「(浪花三人男)違袖の音吉」愛山・「(寛永三馬術)越前家召し抱え」琴調(仲入り)
「(赤穂義士伝)小田小右衛門」琴調・「(荒井到作)土方桜」愛山