「講談の将来のことを考えると、もっと若者に聴いてもらえるようにしなきゃダメですよねえ」
と、よくいわれます。
しかしわたしはそうは思いません。
講談を、未成熟な若者の鑑賞に堪えるようにしてしまうと、とても幼稚な芸になってしまい、今度は大人の鑑賞に堪えられなくなってしまいます。
講談の将来を考えるならば、成熟した大人の鑑賞に堪え得るものを目指していかなければなりません。
すくなくともわたしは、わたしの講談は成熟した大人に聴いてもらいたいと思っています。
ただ実年齢は若くても心は成熟している大人のような若者はおりますし、たとえ実年齢は大人といわれようと、いつまで経っても未成熟な心を抱えた若者のような大人もおります。
(芸歴と芸の巧劣が関係ないように)要は年齢と成熟度は比例しないということでありましょう。
今月の独演会を何卒よろしくお願い申し上げます。次郎長伝、いよいよ佳境です。
「神田愛山独演会」9/28(金)19:00
・らくごカフェ(地下鉄神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターよりお乗りください 5F降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
愛山演題「清水次郎長伝(十)お蝶の焼香場」他新作一席
・自主制作CD販売