ともかくも去年(こぞ)と今年の髭を剃る
新年明けましておめでとうございます。
年の初めに一年の計を立てるのは当然のことですが、以下新企画の会と中止の憂き目にあった会のご案内。
《講談カフェ》毎月第2、3火曜日(注1月は17日・3月は13日・8月は21日のみの開催)13:15
・らくごカフェ(地下鉄神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターよりお乗りください 5F降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ワンドリンク付・ブログプリント持参割引なし)
この会は本牧亭に次ぐ第二の講談定席を目論んだもので(らくごカフェオーナーのご厚意大。感謝)言い出しっぺのわたしが毎回トリをとる予定ですが(都合が悪いときは琴調さんにお願いします)超党派によるメンバーが交互出演いたします。いずれも釈界の現状に危機感を抱いている連中です。
《真打》神田愛山・宝井琴調・神田陽司・神田阿久鯉・神田織音
《二つ目》神田春陽・神田あおい・一龍斎貞寿・神田山緑・神田すず
《前座》神田松之丞・一龍斎貞鏡(2月より二つ目昇進)・神田あっぷる・神田真紅
平日昼席の講釈場は日常を離れる夢の世界です。16:00前には終演させます。ご来場のほど伏してお願い申し上げます。
《大阪独演会》
例年通り春の某日に大阪で独演会を開こうとしたのですが、何とその翌日に東京でアマチュア講談界のビッグイベントがあり、いつもわたしの大阪独演会にお客として来てくれているアマチュア講釈師の方々が、そのイベント出演のために、前日に(つまりわたしが予定している大阪独演会の当日に)上京することを知りました。
アマチュア講談界のビッグイベントはまことに結構なことではありますが、わたしは急遽大阪独演会の中止を決めました。
わたしの大阪独演会は「せめて一年に一度でいいから、上方で江戸講談の灯りをともしたい」と、何のツテもない大阪で手弁当で開いている客入り20人前後の小さな独演会ですから、数人のお客さんが確実に来られないとわかっている日に、さすがに独演会を開くことはできません。
数人のお客さんの欠席は、わたしの大阪独演会にとっては大打撃なのです。
この会は日にちも決まっており、半ば定例化しておりますから、アマチュア講釈師の方々も日程を承知していてくれて、その前後にアマチュア講談界のビッグイベントを組まれることはないだろう、避けてくれるだろうと勝手に思っていたわたしが……甘かったのです。
わたしの講談を楽しみにしてくださっている大阪の他のご定連たちにはまことに申し訳ないのですが、こうした事情ですから、今年の不開催もやむを得ません。わたしの力不足であり、不徳のいたすところです。お許しください。
……かくして今年も悲喜こもごものスタートを切りましたが、何卒よろしくお願い申し上げます。