《赤羽の先生》わたしの「天保水滸伝笹川の花会」を聴いたある方に「懐かしかったですよ。芦州さんの調子ですね」としみじみいわれてしまいました。芦州先生の調子といわれたのは初めてのことで、わたしはまったく意識はしておりませんでしたが、侠客伝の芦州といわれた(我々が赤羽の先生と呼ぶところの)六代目小金井芦州先生の調子が自然に出るようになったのかもしれません。三十七年かかりましたが、わたしは今でもこの先生が上野界隈を着流しで歩いているような気がして仕方がありません。
《検索》地方へ行くためにパソコンで電車時刻を調べようとしたのですが、検索の途中で、このホームページを開きたければ、やれ「ナンタラを設定しろ」ですとか、やれ「カンタラをインストールしてよいか」などという脅し?のメッセージが出てきてしまい、恐ろしくてとても先へ進めなくなってしまいました。この鉄道会社のホームページは何度か開いていて、今まではこんなメッセージが出ることはなかったのですが、パソコンは日々複雑怪奇になり、わたしのようなド素人には、まったくわかりません。で、仕方がありませんから知人に調べてもらいました。多くの方は「パソコンがないと生きていけない」ようですが、わたしの場合は「パソコンがあるから生きていけない」のです。
《地域センター》散歩途中に新聞と週刊誌を読みに立ち寄る地域センターのスタッフに顔を覚えられてしまい、挨拶されるようになってしまいました。定年を迎えた男が暇つぶしに来ていると思われているのかもしれませんが、そのうちに「老人お茶飲み会」に誘われるかもしれません……。
《返信》楽屋の後輩たちに事務連絡のメールを送っても、ナシのツブテの者がいて「早く返事をよこすように」と催促すれば、すぐに返事をよこすのですが、しばらくして別件のメールを送っても、やはり返事が返ってきません。ですからこちらもまた催促メールを送ります。……そしてようやく気がつきました。返事をよこさない者に何度注意をしてもムダなのです。返事をよこさない者は、返事を出さないということが癖になっていて、ことほどさように人間の癖を改めさせるのは至難の業なのです。ですからわたしは催促メールを送り続ける以外にありません。
《秩父にて一句》
一円の幸願ひたる秋巡礼
「神田愛山独演会」11/25(金)19:00
・らくごカフェ(地下鉄神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターよりお乗りください 5F降りて左・千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「清水次郎長伝(五)興津河原の間違い・上」他新作一席
本年度最後の独演会です。ぜひともお顔をお見せください。