上方の旭堂南海さんとの二人会です。
テーマは「悪党物語」
このピカレスクロマンこそ、わたしの唱える講談ダンディズムの神髄となります。
南海さんの「雁金文七」……上方世話講談に負けないように、わたしは久しぶりに「徳川天一坊」を高座にかけます(天一坊は太田博之さんのハマリ役だと思っています。ちなみに天一坊の参謀山之内伊賀亮は山形勲さんが一番よろしい)。
とにかく天一坊は八代将軍吉宗公の御落胤を騙り、徳川の天下を手中にしようとした大悪党です(これはある実話を元にして江戸時代の講釈師が噺を広げた読み物です)。
この「徳川天一坊」は金襖(きんぶすま)物と呼ばれ、筋立てが実によくできておりますし、古典講談の中では最高難度の読み物です。
しかも二日続けて長講で申し上げます。
「東西の講釈師が本寸法の芸で長講連続で対決する、こういう会を待っていたのです」
と、問い合わせをいただいた未知のお客さんにいわれました。
この会に興味関心を抱かない人は、そもそも伝統芸である講談とは無縁の人たちなのです。
この会をプロデュースした女流浪曲師玉川奈々福さんが前座をつとめるのも面白い趣向です。
寄席演芸の中で末代までの語り草にさせてみせます。
躊躇なさることなく、ぜひともご来場くださいませ。
「神田愛山・旭堂南海二人会~悪党物語(ピカレスクロマン)長講一席二日連続公演」
4/22(金)19:00
4/23(土)13:00
・亀戸・カメリアプラザ6F和室(総武線亀戸駅北口歩2分・江東区亀戸2ー19ー1)
・各3000円(二日間通し券5000円・ブログプリント持参割引なし)60席限定
あらかじめご予約ください(03ー3430ー6615愛山工房)
・神田愛山「徳川天一坊」より22日「越前閉門」23日「網代問答」
・旭堂南海「浪花五人男」より22日「雁金文七、頭角現す」23日「浪花五人男勢揃い」
・前座・玉川奈々福(浪曲)22日「左甚五郎旅日記掛川宿」23日「団十郎と馬の足」(曲師・沢村豊子)