大地震の影響を鑑みて3/25の独演会を中止にいたしましたが、このままではわたしの精神のバランスが崩れてしまいます。
で、思いきって久しぶりに自宅講談会六畳庵を開いてみました。
自宅六畳間で開く会ですから、とても地味で控えめな仕事となります。
わたしはまず稽古をしたかったし(お客さんに向かって演じるのが、プロの本当の稽古です)顔なじみのお客さんと話すことで鬱々とした心をすこしでもいいから晴らしたかったのです。
と、この非常事態の中、二人もお客さんが来てくれました(お一人は自転車。お一人は電車が止まれば徒歩覚悟の方でした)。
わたしは着物にも着替えずスエットスーツのままで「徳川天一坊」を長講一席。
演じていて、やはりおれは講談しかできない男だと痛感いたしましたし、わたしの講談を糧にしてくださっている方がいらっしゃるということを、初めて目の当たりにした思いもいたしました。
また皆様方と必ず高座からお目にかかります。