被災者の方の想像を絶したご苦労を思うと、本当に言葉がありません。
……今日の昼席は「講談・落語たっぷり会」の予定でしたが、諸般の事情で休席にしました。
お客さんにはまことに申し訳ないことをいたしましたが、やむを得ません。
寄席興行の開催、不開催は当分こうした臨機応変の処置になりましょう。
ですから今日は丸一日部屋にいて(テレビをつけて被災地の模様を見ると胸がつぶれてしまいますので)4月に開く「神田愛山・旭堂南海二人会」の稽古をしました。古典講談の中でも最高難度の「徳川天一坊」です。すくなくとも稽古中なら、すべてが忘れられます。
そして吉村昭先生の「黒船」を読み、あとは将棋ゲームで時を費やしました。
わたしは故あって独り者で、おまけに小食ですから、ふだんは食料の備蓄などまったく考えないのですが、今度ばかりはそうはいきません。
で、数日前から行きつけのスーパーやコンビニへ行っているのですが、食料品が店頭から消えてしまっています。
……と、今日になって地方在住の方からお米が届き、また隣区にお住まいの知人がパンの差し入れに来てくれました。
お二人ともわたしの講談を聴いてくださる方です。涙がこぼれました。
こうした涙は生まれて初めての経験です。