清水次郎長伝
 わたしは栃木県佐野市の生まれですが、静岡県清水市(現静岡市)に長く暮らしておりましたから「君にちょうどいいだろう」と、師二代目山陽にいわれ、前座の頃から清水次郎長伝を教わってきました。

 いちばん最初に稽古をつけてもらいましたのは「飯田の焼き討ち」で(この読み物は師匠がまだ若い頃、後に三代目の神田ろ山となった知山先生から譲られたといいます)その後師匠がテイチクから二席5枚組で清水次郎長伝をレコードにしましたので、わたしは鞄持ちでついていきながら、この読み物を、すべて覚えました。
(スタジオには中野駅からタクシーで向かいましたが、収録を終えて駅前のトンカツ屋に師匠につれていってもらったことを、昨日のことのように覚えています)

 ところがわたしはまだ一度もこの清水次郎長伝を連続で高座にかけてはおりません(後輩とのリレー講談で十席ほど読んだことはありますが)。我ながら驚きました。
 おそらくはわたしがさまざまなことを企画構想する死角に入ってしまっていたのでしょう。

 で、これからのらくごカフェでの独演会で清水次郎長伝を最初から最後までやってみることにしました。
 ただ全席で二十席はありますので、奇数月最終金曜日夜に開いているこの会では三年以上かかってしまいます。
 ですから時として二席分まとめて長講で申し上げて、何とか二年くらいにまとめるつもりでおります。

 ……怪談の横綱が四谷怪談ならば、侠客伝の横綱は、やはりこの清水次郎長伝にとどめをさすでしょう……。
 これがもう最初で最後の試みになりましょうから、何卒皆さま、神田愛山の清水次郎長伝をお聴き逃しございませんように……。


「神田愛山独演会」3/25(金)19:00
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F・千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「清水次郎長伝(一)次郎長の生い立ち」他新作一席…自主制作CD販売
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by aizan49222 | 2011-03-09 15:37 | 愛山メッセージ


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