客席監督
 今度の大学入試問題ネット投稿事件で、すぐに脳裡に浮かびましたのは(作品名は忘れましたが)加山雄三さん主演の大ヒット映画若大将シリーズの中の一本で、うろ覚えの記憶だけが頼りで申し訳ありませんが、たしか田中邦衛さん扮する青大将が大学の試験中にトランシーバーを利用して外にいる者から答を聞いているうちに試験監督に見破られてしまい、その後若大将と二人で外国へ行くという展開になったと思いますが、講釈場にも「客席監督」がほしいものです。
 客席で寝られてしまうことには目をつむるにいたしましても(洒落ではありませんよ(笑))相変わらず後を絶たない大きなイビキをかく人に(昔の講釈場では、高座から「イビキだよ」と声をかけますと、お茶子さんがイビキのお客さんを注意したといいます)最近は客席でノートを広げてメモをとる人がやたらに多くなりました。

 我々もある程度は我慢をしますし、不可抗力とあきらめもしますが、時として常軌を逸する場合があり、これらの行為は他のお客さんの迷惑になりますし、何よりもデリケートな高座に影響を及ぼします。

 ……以前こんなことがありました。ある若手女流が高座に上がった途端に、最前列に座る者全員が一斉にペンを動かしましたから、高座の彼女は「お願いですから、やめてください!」と絶叫しました。
 その気持ちは、とてもよくわかります。講談は学校の授業ではありません。上下(かみしも)をふるときに(左右を見て登場人物の位置関係を表す)客席でメモをとる不規則な動きが視界に入って気になるのです。

 大学入試問題ネット投稿事件の犯人は偽計業務妨害という罪名だそうですが、過度のイビキもメモも、高座の業務に支障をきたしているわけですから、何かしらの業務妨害に該当するのではないでしょうか(笑)?
 メモをおとりになられたい方は、高座と高座の合間にすませていただければ、大変に助かります。 ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
[PR]
by aizan49222 | 2011-03-04 17:31 | 愛山メッセージ


<< 清水次郎長伝 コタン講談会 >>