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今年初めての独演会へのご案内
 正月早々風邪でひどいめにあいましたが、一週間が経ち、風邪がぬけてきたのを見計らって、かねて懸案でありました鼠小僧次郎吉伝(四)「蜆売り」の台本に手をつけ、書き終えました。
 これからはこの台本を読み込み、血と肉を与え、稽古をして、やがて高座にかける作業が待っていますが、鼠小僧次郎吉伝は今回で最終回とします。

 あるアマチュア講釈師に「四席で鼠小僧の最後までを読み終えることができるのですか」との質問を受けましたが、ご指摘通りに、とても最後まではいきません。
 しかしわたしの感性では、これが限界なのです。

 わたしは講談をできるだけ長編化させるという目的だけのために(このことを旧世代の講談評論家は、よくいっておりました)わたしが面白いと思わない箇所を、無理に高座にはかけません。
 ですからわたしの鼠小僧次郎吉伝は全四席でよいのです。

 それにしてもわたしが初めて独演会なるものを開きましたのは、まだ二つ目で一陽と名乗っていた昭和61年2月(於上野本牧亭)のことですから、まことに早いもので丸25年の歳月が流れたことになります。

 神田愛山が、神田愛山であることを試されるわけですから、その日の高座の出来不出来に客入りも気になり(わたしは交際下手ですから、集客力もなく、本当に高座だけが勝負となります)独演会には身を斬られる辛さがあります(現に独演会をやらない仲間もいます)。
 しかしただ腕をこまねいて斬られていても仕方がありません。
 一寸の虫にも五分の魂があり、その五分の魂を鑑賞していただくのが、わたしの独演会です。
 どうか、どうか、ぜひともお出でを願います。膝を正してご挨拶申し上げます。



「神田愛山独演会」1/28(金)19時
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F
 (ビル裏口エレベーターよりお乗りください 降りて左)千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「鼠小僧次郎吉伝(四)蜆売り」他新作一席

(木戸にて自主製作CD販売各2000円・パソコンで記録したディスクのためプレイヤーの仕様によっては再生できない場合がございます)

神田愛山自選講談集(11)「幡随院長兵衛の生い立ち」「高齢化社会」
神田愛山自選講談集別巻(5)鼠小僧次郎吉伝(二)「松山の身請け」鼠小僧次郎吉伝(三)「箱根の湯治場」
by aizan49222 | 2011-01-22 20:18 | 愛山メッセージ


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