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名探偵モンク(Ⅰ)
 以前にもこのブログでご紹介したことがありますが、ケーブルテレビAXNミステリーで放送中の「名探偵モンク」の主人公エイドリアン・モンクはわたしと同じ強迫神経症に冒されており、サンフランシスコが舞台のコメディミステリーですが、シリーズⅡ16話「ぶっ飛びモンク」では、科学物質が脳の中に入るのは堪えられないと、強硬に薬を飲むことを拒否していたモンクが、とうとう副作用がすくないという新薬を飲むことになりました。

 そのくらいにモンクの病状は悪くなっていたのです。
 「(薬を飲んで)変わるのは怖い。でも変わらないのも怖い」
というモンクの悩みは、まさにわたしの悩みでもあります。
 わたしはアルコール依存症の治療のために一年近く通院して精神科医の問診を受け、抗酒剤も飲みましたが、わたしが強迫神経症の治療のために神経科を受診しないのは、アルコール依存症に冒されたわたしが、いくらアルコールという薬物ではないにせよ、心の病に関する他の薬物を服用すれば、今度は薬物依存症に陥ってしまうのではないかという恐怖心を、どうしてもぬぐいさることができないからです。

 しかしカウンセリングを受ける必要はあるかもしれません。
 が、わたしは精神分析学の岸田秀先生の著書をテキスト、処方箋にして、この15年ほど自己分析を続けており、その時々で気づいたことは、さらに客観視して、講談私小説やメンタル講談として作品化しておりますので(専門家のカウンセリングを受けるよりも効率は悪く時間はかかるかもしれませんし、傲慢といわれても仕方がありませんが)これまた、どうしてもカウンセリングを受けようという気がおきないのです(でもモンクは受けています)。

 わたしが強迫神経症を発病したのは小学校高学年の頃で、その頃に大人の誰かが気がついて受診させてくれていれば、もちろんお医者さんを頼る人生になったことでしょう。
 しかし今となっては、わたしの病巣は心にこびりついていて離れないでしょうし、だいいち医者選びからして厄介です。

 モンクは医者と信頼関係を結ぶのに8か月かかり、2人の医者を早期退職に追い込んだといいますが、わたしの場合は、わたしが信頼している岸田先生の著書に匹敵するお医者さんを見つけださなければならないのです。

そういう先生でないと、とてもわたしは自分の心をあずけようという気がおきません。
by aizan49222 | 2010-12-01 18:13 | 愛山メッセージ


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