「神田愛山とアマ弟子(露地野一門)の会」が大盛況のうちに終わりました。寸評をつけます。
「(徳川四戦記)三方ヶ原軍記」高木洋子……初出演の高木さんは、他の講師にもついておられるようですが、わたしに教わったことにより、講談を習うということがどういうことか、一席の読み物を仕上げていくことがどういうことかが、ハッキリとお解りになったことでしょう。大変に結構でした。
「(結城昌治原作)七人目」露地野一文(神村昌志)……一文さんの講談は実に聴きやすいです。アドリブが効き、クスグリもウケていましたネ。キャリア2年で、これだけやれればたいしたものです。次の課題はオリジナルの新作です。
「(明治白浪女天一坊)爆烈お玉」露地野ぼん子(神門久子)……ぼん子さんは間違いなく、プロの女流二つ目の実力があります。
……ある高名な外国のピアニストが、コンサートを前に急病帰国。
わたしは彼のピアノを聴きそびれてしまいましたが、パンフレットによりますと、彼は長時間の移動が嫌いで、10年前に来日したときにも「もう日本を訪れることはない」といっていたようですから、そんな諸々の心労から倒れてしまったのでしょう。
出社拒否や不登校と同じく明らかな敵前逃亡だと思います。
が、わたしにはその彼の気持ちが痛いほどよくわかります。
わたしは幼稚園に通い始めた頃から世の中に対する恐怖心があり、それがそのままわたしの根本精神となってしまいましたから、たとえば「神田愛山とアマ弟子(露地野一門)の会」のように、自分が主催してリスクを背負う会などは、失敗することばかりを想定して、その数日前から吐き気をともなう大緊張に囚われ、心身共に萎縮してしまいます。
そして毎回すっぽかすことばかりを考えますが、実行できずに今日まできています。
わたしはコンサートをキャンセルしたピアニストよりも度胸がありません。
で、性懲りもなく、また独演会のご案内です。
「神田愛山独演会」11/26(金)19時
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F
(ビル裏口エレベーターよりお乗りください。降りて左)千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「鼠小僧次郎吉伝(三)箱根の湯治場」他新作一席