わたしはとても不器用で、歯医者さんにいくたびに「あなたはブラッシングが強すぎます」と指摘されます。
そしてブラッシングの仕方を教わりますが、どんなに教わっても元の木阿弥。その晩からすぐに強く磨いてしまいます。
指先の力量のコントロールがつかないのです。
それで思い出しますのは中学のときの技術の授業です。
製図をやりましたが、図面の線の太さを変えるために、鉛筆を使いわけますが、わたしはどんな鉛筆を用いようと、力いっぱい線を引きますから、みんな同じ太さになってしまいます。
また定規に当てて直線を引こうとしても、鉛筆が指に当たってしまい、すぐにグニャッと歪んでしまいます。
プラモデル作りも、大の苦手で、すこしだけセメダインを使おうとしても、チューブの半分くらいは、いつもグイッと押し出してしまいますし、最後まで完成させた覚えがありません。
ですから器用に作り上げて、プラモデルを見せびらかしている友だちが羨ましくてたまりませんでした。
わたしはプラモデルで弟と遊びたかったのですが、不器用なぼくには作れないんだと、子供心にも諦めていました。
しかし数日前から、子供の頃の憧れであったシルバーのレールの上を走るレーシングカーを何とか組み立ててみたいものだという激しい欲望にとりつかれてしまいました。
この年齢になって、子供の頃の悔しい思いに対するリベンジをはたそうとしたのかもしれません。
で、意を決して新宿の量販店に出かけてみましたが、店員の話では、わたしが欲している物は、プラモデルではなくラジコンの部類に属する物であると判明。
早速教わった売り場に行ってみたところ、わたしが思い描いていた往年の物とはずいぶんイメージが違っておりましたが、たしかにレーシングカーもどきの製品が一種類だけありました。
が、予想以上の高値でありましたし、箱に表記されている説明を読んだだけでは、その製品だけを買へば仕上がるのか、それとも何か別売りの物が必要なのかも理解できませんし「6才児上用」との活字を見た瞬間、店員に尋ねてみようという気持ちも萎えてしまいました(笑)。
……文化祭の季節となり「神田愛山とアマ弟子(露地野一門会)の会」が近づいてまいりました。ご尊来のほど伏してお願い申し上げます。
「神田愛山とアマ弟子(露地野一門)の会」10/24(日)13:30
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F(ビル裏口エレベーターよりお乗りください。降りて左)千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・「ご挨拶」神田愛山・「(徳川四戦記)三方ヶ原軍記」高木洋子・「(結城昌治原作)七人目」露地野一文(神村昌志)・「(明治白浪女天一坊)爆烈お玉」露地野ぼん子(神門久子)・「幡随院長兵衛芝居の喧嘩」「決められない男」神田愛山