庭の物干し竿に割り箸で突き刺してビニール紐でくくりつけてある小鳥のエサが、カラスにやられるようになってしまいました。
カラスはエサを割り箸ごと引っこ抜いてくわえていってしまいます。
まだひよどりに食べられてしまうのは、ガキ大将のイタズラだと思って我慢もしますが、カラスはいけません。隣近所の迷惑にもなります。
そこで何度か食事にきてくれたメジロやオナガには、まことに申し訳ないのですが、小鳥の餌付けは断念しようと思っています……と、この原稿を書いている今も一羽のカラスがエサを物干し竿からブロック塀の上まで運んで食べています。
そしてもう一羽のカラスが、そのエサを食べている仲間の姿を、隣に立ってじっと見ています。
感心なことには?けっして横取りしようとはしません。
悪者の代表のようにいわれているカラスでさえも守るべきマナーがあるのです。
……それにひきかえて一部の人間のマナーの悪さといったらありません。
寄席の客席に高々と鳴り渡る携帯電話の音!
わたしも何度も被害にあっていますが、今はほとんどの芸人が、この携帯電話の電源を切らずに堂々と入場する愚か者の被害にあっているのではないでしょうか。
これは寄席の客席に地雷が埋まっているも同じことです。
まさに一触即発で、いつ爆発するかがわかりません。
こうしたマナー破りの客は国籍、性別、年齢、職業を問いません。
カラスならばパチンコで追っ払うことも可能かもしれませんが、人間さまに向かってパチンコを撃つと、こちらが罪になってしまいますから、話は厄介なのです(カラスに向かって撃っても犯罪かもしれませんが)……。
ま、カラス対策も、もう一考してみます。
「第4回(富山県)高岡講談会~神田愛山とアマ弟子(地元出身)の会」4/18 (日)13:30
・高岡文化ホール(多目的ホール…高岡市中川園町13ー1越中中川駅徒歩3分)
・1500円(高校生以下500円)
・「高野長英」神田愛山・「長短槍試合」「(菊池寛原作)敵討ち母子連れ」神門久子・「葛飾北斎と谷文晁」神田愛山
……神門(かんど)さんの「敵討ち母子連れ」は菊池寛先生の短編の名作で、その見事な結末に惚れて、わたしが講談にしたものです。
「高野長英」は師二代目神田山陽から、数多くの弟子の中でも、わたしのみが受け継ぎました。
また「葛飾北斎と谷文晁」は演じていても、お聴きになられていても気持ちのよい物語です。わたしが講談本から掘り起こしましたが、実によくできた構成になっています。
北陸の方のご来場を伏してお願い申し上げます。