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 雨の日の散歩の途中に立ち寄った地域センターを出ようとしたところ、傘立てに入れておいたワンタッチの傘がありません。
 たまたまバッグに折り畳み傘がありましたからよかったものの、こんな公共の施設でも悪さを働く奴がいるのかと、何とも後味の悪い思いをしながらも散歩を続け、駅前にある大型スーパーのフリースペースで休んでおりました。
 と、このときに、散歩中によく出会い、すでに顔見知りになっている老齢の男性が、わたしの傘を手にして入店し、フリースペースの、わたしの近くの椅子に座りました。
 この人とは今までに(自然に目が合ってしまったので)一度だけ挨拶を交わしたことがありますが、実に穏やかな感じの人です。
 その人がわたしの傘を持っている……。
 たしかに彼は、わたしが先ほど地域センターに入ったときには、わたしよりも先に来ていて新聞を読んでおり、わたしが気がつかないうちに先に出ていってしまいましたが、恐らくはそのときにわたしの傘を持っていってしまったのでしょう。
 しかし仮に自分の傘と間違えてしまったなら、いくら何でも、たとえ色形が似ていたにせよ、わたしの傘は柄に近いところの心棒が曲がっていて、ワンタッチではありますが、開くときには手で押し上げなければならないのです。
 ですからこうして一時間半以上の時が経てば、もういい加減に、これは自分の傘ではないと気づいてよさそうなものの、彼にはすこしも気づいた様子はありません。
 では彼は一体いつ気がつくのでしょうか……。
 彼の家族構成などはもちろん知りませんが、家に帰ったあと「お父さん(おじいちゃん)この傘違うよ」と家族にいわれて、そこで初めて気がつくのでしょうか……。
 そして家族もまたそのときに、ウチのお父さん(おじいちゃん)に認知症の気が出てきてしまったと初めて気がつくのでしょうか……。

 わたしは彼のところにいって「もしもし、それはわたしの傘ですよ」とはいいませんでした。
 それをいおうものなら、あまりにも突然の申し立てすぎて(柄に近いところの心棒が曲がっていることを訴えれば、わたしの傘であることは解りましょうが)今度はわたしが胡散臭い男として周囲の人に騒がれ、警察に突き出されてしまう可能性もあるという思いが脳裏をよぎったからです。

 ……やがて彼は自分の傘と思い込んでいるわたしの傘を大事そうに持って、わたしより先にフリースペースを出ていきました……。

 まあいいでしょう。
 どうせわたしも拾ってきた傘のことですから……。
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by aizan49222 | 2013-10-31 11:43 | 愛山メッセージ
筑波山
  うつむきて歩幅短く猫背にて筑波登れり還暦の汗

 毎年恒例の秩父お遍路さんを「今年は筑波山を登りましょう」と同行者に誘われての登山となりました。
 とにかく山登りなど初めてのことですから、準備段階から、着ていくものに悩みに悩み、そんな高い山にはたしてオレが登れるのかと、いやがうえにも不安が高まります。
 トレーニングのつもりでエスカレーターやエレベーターは一切使わずに階段での上り下りだけとなり、長距離散歩も始めました。
 で、その当日。
 つくば駅からのバスを筑波交流センターで降り、日本名道100選の「つくば道」を筑波山神社まで100分ほど歩き、ケーブルカーを8分ほど利用しましたが、何とか筑波山山頂女体山877mまでたどり着きました。
(筑波山は男体山、女体山のふたつの峰からなります。男体山は871mです。もちろんここを制覇してから女体山へ向かいました)
 下山はロープウエイに乗り、バスでつくば駅まで戻りましたが、何とも清々しい達成感がありました。

 六十路の手習い、でしょうかねえ……。



*写真~つくば道入口、つくば道を行く、筑波山神社山門、ご神木、男体山頂、女体山頂

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by aizan49222 | 2013-10-24 11:30 | 愛山自伝・俳句と短歌
告知~神田愛山独演会(栃木県佐野市)
「ギャラリー講談~神田愛山独演会」
11/30(土)14:00・18:00(二部制)
栃木県佐野市まちなか活性化ビル2F市民ギャラリー(JR・東武線佐野駅改札を出て左へ階段を下り 駅を背にして数分正面に見えるビル・佐野市高砂町2794ー1)
無料完全予約制・予約0283ー61ー1164佐野市役所文化振興課
愛山演題「(真田三代記)真田幸村、犬伏の別れから大坂入城」(一、二部同一演題)

 佐野はわたしの生まれ故郷ですが、まったく意外なことには、あの歴女(れきじょ・歴史好きの女性たち)が選ぶ一番人気の真田幸村は佐野に縁があった人なのです。
 ……幸村は兄の信行と離別し、父親の昌幸共々豊臣家の恩に報いるために関ヶ原で徳川と戦いますが、その親子兄弟別れの地が、この佐野であったのです。
 その犬伏の別れを取り入れての「真田幸村大坂入城」の一席となります。
 佐野以外の方も、どうかお越しください。
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by aizan49222 | 2013-10-17 15:43 | 愛山メッセージ
特別早耳情報~有史以来の会!
「競演!清水次郎長伝~愛山・喬太郎・奈々福」
2014年1/4(土)18:00開場 18:30開演
お江戸日本橋亭(銀座線・半蔵門線三越前駅A10→中央通神田駅方面初角右折数分・中央区日本橋本町3ー1ー6)
3000円(全自由席)
予約問合わせ:090ー7001ー6867(プロジェクト福太郎)
「石松三十石船」玉川奈々福(浪曲 曲師:沢村豊子)
「小政の生い立ち」柳家喬太郎(落語)
「飯田の焼討ち」神田愛山(講談)

 これは前代未聞の会となりましょう。
 何故ならばわたしと奈々福さんの組み合わせ、つまり講談と浪曲の清水次郎長伝の競演ならば、すぐに開けますし、そんなに驚くことではありませんが、この会では落語の喬太郎さんが絡むからです。
 清水次郎長伝を講釈師と浪曲師と共に落語家が同じ高座で演じる三つ巴の会ですから、前代未聞なのです!
 有史以来といっても過言ではないでしょう。
 が、お楽しみはそれだけではありません。
 三人の清水次郎長伝を聞き比べることによって、浪曲、落語、講談の芸の質の違いも、はっきりとおわかりになっていただけましょう。
 年の初めにおくるビッグな企画と自画自賛!
 全自由席ですが、当日は満員御礼の可能性大!
 ご予約なさったほうがよろしいと思います。
 今のうちからお正月の日程調整をなさっていただいて、さ、ご予約ください。
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by aizan49222 | 2013-10-11 16:33 | 愛山メッセージ
還暦の年、秋の朝二題

秋の朝電気剃刀壊れたる

(髭をそり始めてからの電気剃刀の電池切れには腹が立ちますが、電気剃刀のスイッチをオンにして、壊れていることに気づくのは、とても虚しいことです)


秋の朝腐りかけたるバナナ食む

(わたしの朝食はコーヒーにトーストにバナナ。『こういう朝食はできるだけ避けたいもの』と、以前週刊誌の食事に関する特集記事で読んだことがあります。避けなければいけない理由は『虚しくなりますから……』)
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by aizan49222 | 2013-10-08 13:16 | 愛山自伝・俳句と短歌
私的川柳
余生なり期限切れたる薬飲む

粗食にて育つことのみ親の恩

ドクターも病の身なり歯科治療

酒煙草やらぬ男の不健康

六十路すぎパソコンスマホ危険物



「講談カフェ昼席」
10/8(火)10/15(火)13:15
らくごカフェ(神保町駅A6・神保町交差点岩波ブックセンター隣古書センタービル5F…ビル裏口エレベーターより・千代田区神田神保町2ー3)
2000円(ワンドリンク付・ブログプリント持参割引なし)
10/8(火)真紅・神田あっぷる・一龍斎貞寿・神田春陽(仲入り)神田愛山
10/15(火)真紅・神田松之丞・神田すず・神田あおい(仲入り)神田愛山
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by aizan49222 | 2013-10-04 16:13 | 愛山メッセージ
新発売自主制作CD
神田愛山自選講談集別巻13
「清水次郎長伝(十四)仁吉の離縁場」「清水次郎長伝(十五)仁吉の最期」

2000円
愛山主催会のみにて発売。通販はいたしません。
パソコンで記録したディスクのためプレイヤーの仕様によっては再生できない場合がございます。
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by aizan49222 | 2013-10-03 11:00 | 愛山自主制作CD情報