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高円寺古本屋巡り
 わたしは長い間中野で暮らしておりました関係で、学生の頃から、よく高円寺を訪れました。古本屋を巡るためです。
 もちろん早稲田にも神保町にも出向きましたが、この高円寺が、わたしにはいちばん馴染みました。
 講談本と、その頃お気に入りのミステリー探しです(結城昌治・佐野洋・三好徹・鮎川哲也・土屋隆夫・草野唯雄・中町信・天藤真・レイモンドチャンドラー・ロスマクドナルド)。

 そして先日師走の息抜きのために久しぶりに高円寺へ出かけてみましたが、学生時代から親しんだ某古書店の店主が(穏やかな学者といった風貌です)まさに老人と思えるほど老け込んでいたのには驚きました。
もっともわたしがこの店を初めて訪れてから三十七年が経っているのですから、当たり前といえば当たり前ですが、歳月は確実に流れているのです。
 高円寺の街の風景も、だいぶ変わってきています。
 しかしその歳月の流れを、まるで気にしないかのように、この古書店内の様子は、すこしも変わってはおりません。

 この古本屋さんは、この店主の代で終わるなと、わたしは痛感しました。
 そしてこの古本屋さんがある限り、わたしは今後も高円寺へ足を向けるつもりでおります。


年の瀬や犬ゆつくりと振り返る


どうか皆さま、よいお年を!
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by aizan49222 | 2010-12-27 13:24 | 愛山メッセージ
1~2月スケジュール
(一般客入場可能会限定・諸般の事情による変更はご容赦願います)問・申込03ー3430ー6615愛山工房

自宅講談会「六畳庵」1/1(土)~3日(月)14:00
・狛江愛山宅(催行人数2名様より)2000円(ブログプリント持参割引なし)~愛山二席

「黒門町本牧亭講談定席」1/8(土)9(日)2/12(土)13(日)12:30
・日本料理本牧亭(黒門小学校そば・台東区上野1ー11ー9イマスサニービル1F)
・2300円(ブログプリント持参割引有り)愛山他日本講談協会会員交互出演

「講談新宿亭」1/11(火)昼の部12:30・夜の部17:30
・新宿永谷ホール(西武新宿駅より職安通り方向グリーンプラザそば・新宿区歌舞伎町2ー45ー5)
・1500円(ブログプリント持参割引なし)
・愛山他日本講談協会会員交互出演(愛山夜の部トリ「講談私小説(六)親父のため息」)

「講談・落語たっぷり会」1/13(木)2/21(月)12:30
・お江戸日本橋亭(三越前駅A10出口中央通神田駅方向初角右数分・中央区日本橋本町3-1-6)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・神田愛山・宝井琴調・立川談幸・三遊亭竜楽(1/13トリ「御神酒徳利」談幸・2/21トリ「山頭火」愛山

「講談広小路亭」1/18(火)11:50
・お江戸上野広小路亭(上野広小路交差点角・台東区上野1ー20ー10)
・2000円(ブログプリント持参割引なし)愛山他日本講談協会会員交互出演

「松丘亭寄席」1/26(水)2/23(水)19時
・多磨墓地永福寺(西武多摩川線多磨駅下車線路沿いに白糸台方面へ5分線路そば)
・500円以上(ブログプリント持参割引なし)神田愛山・林家時蔵・柳家蝠丸・瀧川鯉昇・三遊亭右左喜

「神田愛山独演会」1/28(金)19時
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F
 (ビル裏口エレベーターよりお乗りください 降りて左)千代田区神田神保町2ー3)
・2000円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「鼠小僧次郎吉伝(四)蜆売り」他新作一席

「神田愛山・宝井琴調冬の会」2/18(金)19:00
・らくごカフェ・2000円(ブログプリント持参割引有り)
~「蜀山人」愛山・「山内一豊の妻」琴調(仲入り)「肉付きの面」琴調・「め組の喧嘩」愛山

「神田愛山・柳家喬太郎二人会」2/24(木)18時
・お江戸両国亭(JR両国駅東口・大江戸線A5出口・本所警察隣・墨田区両国4ー30ー4)
・2000円(全当日自由席・ブログプリント持参割引なし)
~「大久保彦左衛門将棋のご意見」愛山・「抜け雀」喬太郎(仲入り)
 「おたのしみ」喬太郎・「(結城昌治原作)雪の降る夜」愛山
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by aizan49222 | 2010-12-19 20:38 | 愛山出演スケジュール
神田愛山講談忘年会
 ついこの間まで市民プールで泳いでいた気がします。
 それがいきなり冬です。絽から袷の着物へ。単衣の着物の出番がすくなくなりました。
わが国の春と秋は本当に短くなっています。
 着物も江戸の頃とはまったく違う現代の陽気に合わせて選び着こなす必要がありそうです。
 交通機関や大きなビルの過剰暖房にはまいります。汗だくになってしまいます。どうして担当者が調整しないのかがわかりません。

 ……現段階で「神田愛山講談忘年会」の参加定員は残り9名様です(当日参加不可・完全予約制03ー3430ー6615愛山工房)。
 なおお土産としてお持ち帰りいただきますCDは「敵の倅」に決めました。
 この読み物は赤穂浪士の討ち入りを客観的にみた一席で、古典講談にあるわけではなく、わたしの創作でもありません。
 わたしが史実をつなぎあわせて構築し、ある人物の一人称によって物語を進めます(これがミソ)。
 そして文章でいえば最後の一行だけが、わたしの思いを入れたフィクションとなります。

 このCDはこの日の参加者限定製作です。後日の販売はありません。らくごカフェさんにも置きません。ぜひご参加下さい。

「神田愛山講談忘年会」12/25(土)13:00
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F
(ビル裏口のエレベーターよりお乗り下さい・降りて左)千代田区神田神保町2ー3)
・5000円(ブログプリント持参割引なし)
・愛山演題「(赤穂義士銘々伝)二度目の清書」「(講談私小説新作ネタ下ろし)角袖」
・アマチュアへの公開稽古
・懇親会・CD軽食付
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by aizan49222 | 2010-12-10 15:38 | 愛山メッセージ
名探偵モンク(Ⅱ)
 ケーブルテレビAXNミステリーで放送中の「名探偵モンク」の主人公エイドリアン・モンクはわたしと同じ強迫神経症に冒されており、サンフランシスコが舞台のコメディミステリーですが、シリーズⅡ16話「ぶっ飛びモンク」では、科学物質が脳の中に入るのは堪えられないと、強硬に薬を飲むことを拒否していたモンクが、とうとう新薬を飲むことになりました。

 そのくらいにモンクの病状は悪くなっていたのです。
 「(薬を飲んで)変わるのは怖い。でも変わらないのも怖い」
というモンクの悩みは、まさにわたしの悩みでもあります。

 で、新薬を飲んだモンクは今までとは正反対、何事をも恐れぬ豪快な男になりました。
 本人も「今までの中でいちばん頭がスッキリしている」といいます。
 しかしその代償として犯行現場で些細な手がかりを見逃さない強迫神経症の彼ならばこそ発揮できた名探偵としての能力が萎え、モンクがモンクであってモンクでなくなってしまいました。

 わたしの目から見ても、モンクにまったく魅力がなくなり、こんな男とは口もききたくないと思ったほどです。
 強迫神経症者に限らず、どんな性格になろうと、それはそれで欠点があるということを、わたしは今さらのように痛感しました。
 モンクの秘書も友人たちも心配して、モンクの主治医に話し、その新薬の服用をやめさせました。

 そしてモンクがまた強迫神経症に責め立てられる元の名探偵にもどりますと、一同は喜び、モンクの元上司は「お帰り」とさえいったのです。
 彼らはモンクの強迫神経症に悩まされながらも、モンクの病気を受け入れてくれているのです。

 大体が神経症は肉体的な病とは違って健常者の理解をなかなか得られませんが、それは傍で見るよりも、とても辛い病気なのです。
しかしもはや強迫神経症がモンクの人格の一部となってしまっていて、彼のまわりの人たちは、そんなモンクを愛しているのです。

 人は誰しもが、心配事を抱えて生きているわけですから、完全に心配事がなくなるわけはなく、その意味で強迫神経症の完治は不可能だと、わたしは思います。心配事がまったくない人生など、わたしには考えられないからです。
 ただ強迫神経症者の場合は、神経に侵入してくる心配事のウイルスチェックが、あまりにも過敏であるのでしょう。
 強迫神経症者は強迫神経症を抱えて生きていく以外にはないと思いますが、とにかくわたしも「名探偵モンク」のように強迫神経症をコメディ仕立てにした講談を創ってみたい。それが来年の課題になるかもしれません。モンクに感謝!
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by aizan49222 | 2010-12-05 17:05 | 愛山メッセージ
名探偵モンク(Ⅰ)
 以前にもこのブログでご紹介したことがありますが、ケーブルテレビAXNミステリーで放送中の「名探偵モンク」の主人公エイドリアン・モンクはわたしと同じ強迫神経症に冒されており、サンフランシスコが舞台のコメディミステリーですが、シリーズⅡ16話「ぶっ飛びモンク」では、科学物質が脳の中に入るのは堪えられないと、強硬に薬を飲むことを拒否していたモンクが、とうとう副作用がすくないという新薬を飲むことになりました。

 そのくらいにモンクの病状は悪くなっていたのです。
 「(薬を飲んで)変わるのは怖い。でも変わらないのも怖い」
というモンクの悩みは、まさにわたしの悩みでもあります。
 わたしはアルコール依存症の治療のために一年近く通院して精神科医の問診を受け、抗酒剤も飲みましたが、わたしが強迫神経症の治療のために神経科を受診しないのは、アルコール依存症に冒されたわたしが、いくらアルコールという薬物ではないにせよ、心の病に関する他の薬物を服用すれば、今度は薬物依存症に陥ってしまうのではないかという恐怖心を、どうしてもぬぐいさることができないからです。

 しかしカウンセリングを受ける必要はあるかもしれません。
 が、わたしは精神分析学の岸田秀先生の著書をテキスト、処方箋にして、この15年ほど自己分析を続けており、その時々で気づいたことは、さらに客観視して、講談私小説やメンタル講談として作品化しておりますので(専門家のカウンセリングを受けるよりも効率は悪く時間はかかるかもしれませんし、傲慢といわれても仕方がありませんが)これまた、どうしてもカウンセリングを受けようという気がおきないのです(でもモンクは受けています)。

 わたしが強迫神経症を発病したのは小学校高学年の頃で、その頃に大人の誰かが気がついて受診させてくれていれば、もちろんお医者さんを頼る人生になったことでしょう。
 しかし今となっては、わたしの病巣は心にこびりついていて離れないでしょうし、だいいち医者選びからして厄介です。

 モンクは医者と信頼関係を結ぶのに8か月かかり、2人の医者を早期退職に追い込んだといいますが、わたしの場合は、わたしが信頼している岸田先生の著書に匹敵するお医者さんを見つけださなければならないのです。

そういう先生でないと、とてもわたしは自分の心をあずけようという気がおきません。
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by aizan49222 | 2010-12-01 18:13 | 愛山メッセージ