<   2010年 07月 ( 12 )   > この月の画像一覧
講談倶楽部
  ちょいと前に左首筋を痛め、今は左手甲の親指のつけ根を痛めています。
 原因は明白で、夜な夜な座椅子にもたれて不自然な姿勢でゲーム機を持ち、ソフトを相手に将棋を指しているからであります。
 とにかく没頭しやすい性格なものでして……はい。猛省。
 ……現在東京の講談界は日本講談協会と講談協会の二派に分かれ、フリーの人たちもおります。
  講談倶楽部は、わたしの呼びかけに心よく集まってくれた超党派の講釈師たちによる会です。
「よし、そういう趣旨なら行ってやろう」
 というお客さんの心意気に訴える会です(そういうお客さんが必ずいてくれるはずだと、わたしは信じています)。
 わたし以外はいずれもさわやかな連中です(笑)。
 とくに陽司の「お題講談」などは、講談界開闢以来のものですよ。誰にも真似はできません。
  お盆休みに入っておられる方も多いことと思いますが、女流以外は聴かない方も、陽司以外は聴かない方も、プロの講談を聴こうともしないアマチュア講釈師の方も、ご来場のほど、ひとえにお願い申し上げます。


「講談倶楽部」8/11(水)12(木)12時・お江戸両国亭(JR両国駅東口・大江戸線A5出口・本所警察隣・墨田区両国4ー30ー4)各2千円(ブログプリント持参割引有り)
8/11(水)貞鏡・すず・一龍斎貞寿・神田あおい・(二つ目昇進)宝井琴柑・「お題講談」神田陽司(仲入り)神田阿久鯉・「(講談私小説『母の最期』上)親父のため息」神田愛山
8/12(木)貞鏡・すず・一龍斎貞寿・神田紅葉・神田織音・宝井琴柑・「(講談私小説『母の最期』中)ダンボールの位牌」神田愛山(仲入り)「(講談私小説『母の最期』下)出身地」神田愛山
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-31 23:54 | 愛山メッセージ
わたしの稽古法
 今度の独演会でネタ下ろしする「鼠小僧次郎吉伝(一)小仏峠」は講談本から起こしております。 例によって誰の小仏峠も参考にはしておりません。
 といって、ただ本に書いてある通りに暗記して読むのは活版読みといわれて笑われてしまいます。
 当然といえば当然ですが、やはり己の創意工夫が評価の対象となるのです。

 わたしがネタ下ろしをする場合には、台本を書いたあとは、ただひたすら覚えます。
 頭の中で何日も何日もストーリーを転がします。加筆修正をほどこします。
 するとそのうちに頭の中の読み物が「もう頭の中にいるのは窮屈だ。いい加減で外に出してくれ。声に出して読んでくれ」と悲鳴をあげます。絶叫します。
 そしてこの機をとらえて、本息で稽古を始めます。三回稽古をすれば、大抵形になります。
 今回の小仏峠も、いつもと同じ段取りで仕上げました。

 しかし最終的には高座です。生のお客さんに読み物をぶつけてみて、初めて登場人物に血が通い、肉がつきます。作品に魂が宿ります。

 また他一席の新作は「訓練士」に決めました。
 講談ショートショートの旧作ですが、久しぶりなので、ネタ下ろし同様の緊張感があります。
 蛇足ながら、講談ショートショートは結末が命です。

 最後のお願いです。
 ぜひともご来場くださいますように……。

「神田愛山独演会」7/30(金)19時
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F・千代田区神田神保町2ー3)
・2千円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「鼠小僧次郎吉伝(一)小仏峠」「訓練士」

・当日会場にてCD販売~神田愛山自選講談集(8)「小夜衣草紙」「やかましい休日」
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-28 00:05 | 愛山メッセージ
目覚めれば、猛暑
 お暑うございます。

 独演会が近づいてまいりました。「鼠小僧小仏峠」の初演です。前回までの「天保水滸伝」はハードボイルドでしたから、「鼠小僧」は柔らかくまとめるつもりでおります。硬から軟へ……です(この演じ分けができて、はじめて真打の技量といえます)。

 初演は完成品を提示するわけではありません(もちろん完成品のつもりで仕上げてはまいりますが)。
 お客さんの反応を肌身で感じて修正をほどこすための参考にさせていただく高座となります。
 その意味で、その読み物の初演を聴かれたお客さんは、実にラッキーな方なのです。ミスが目立ちますからね(笑)。

 他一席の新作は、当日のお楽しみとさせていただきます。
 ご来場のほど伏してお願い申し上げます。

「神田愛山独演会」7/30(金)19時
・らくごカフェ(神保町駅A6出口・神保町交差点岩波ブックセンター隣・古書センタービル5F・千代田区神田神保町2ー3)
・2千円(ブログプリント持参割引有り)
・愛山演題「鼠小僧次郎吉伝(一)小仏峠」他新作一席


当日会場にてCD販売~神田愛山自選講談集(8)「小夜衣草紙」「やかましい休日」
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-25 13:52 | 愛山メッセージ
神田愛山自選講談集(8)「小夜衣草紙」「やかましい休日」新発売



神田愛山自選講談集(8)「小夜衣草紙」「やかましい休日」(通販はいたしません。愛山主催会にて発売)




バックナンバー情報
「神田愛山自選講談集」


(自主製作CD・自宅収録・各2千円・パソコンで記録したディスクのためプレイヤーの仕様によっては再生できない場合がございます)通販はいたしません。

・愛山主催会のみにて発売

(1)「(寛政力士伝)谷風の情相撲」「(講談私小説)酒の染み」

(2)「蜀山人」「気になる男」

(3)「(難波戦記)真田の入城」「あの時の男」

(4)「(赤穂義士銘々伝)大高源吾」「(講談私小説)真剣師」

(5)「(赤穂義士銘々伝)二度目の清書」「(露地野裏人作)温かい年賀状」

(6)「般若のお作」「(露地野ぼん子作)修学旅行」

(7)三家三勇士「三十三間堂通し矢」講談私小説「強制送還」



「神田愛山自選講談集別巻」

(別巻1)「天保水滸伝(一)繁蔵相撲の啖呵」「天保水滸伝(二)鹿島の棒祭り」

(別巻2)「天保水滸伝(三)ボロ忠売り出し」「(四)笹川の花会」

(別巻3)「天保水滸伝(五)「潮来の遊び」天保水滸伝(六)「平手造酒の最期」
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-24 00:34 | 愛山自主制作CD情報
扇風機
 高校を出るまで、わたしは父親の会社の社宅に住んでおりましたが、冷暖房器具はコタツと扇風機だけでした。
 扇風機は首振り機能だけで、タイマーはついてはおりません。
 おまけに両親の部屋に1台しかありませんから、とても子供部屋まで、扇風機の風は届きません。

 そこでわたしは夏の夜になりますと、いつも濡らしたタオルと団扇を枕元に置いて寝ていました。
「大人になったら、扇風機をつけっぱなしで寝るんだ」
 と、毎日のように夢見ていたものです。

 しかし大学に進学して川崎で一人暮らしを始めたときも、親は冷暖房器具を買ってくれませんでしたし、講釈師になってからも無縁の品でした。
 ただでさえすくない収入はすべて飲みしろにまわし、コタツや扇風機を買う余裕は、とてもなかったのです。

 ですからわたしにとってコタツや扇風機は贅沢品なのです。
 今はおかげさまでタイマー付扇風機をフル回転させていますが、エアコンを買ったことがありません。
 コタツや扇風機を贅沢品と思っている人間にとり、エアコンなどは王侯貴族の持ち物なのです。

  ……このアパートの部屋の前の住人がエアコンを残していってくれましたが、やはり分不相応との思いが強く、とても使えません。
 使っていると料金が気になって冷や汗が流れてくるのです……。
 ですから来客があるとき以外には、エアコンは滅多に使用していません。
 わたしはすでに贅沢品の扇風機を使いまくっているのです。
 これ以上の贅沢は罰が当たります。
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-20 21:49 | 愛山メッセージ
浴衣
 4日続けて市民プールへ通ったおかげで、肩が日焼けしてヒリヒリ痛みます。泳ぎ疲れもありますから、今日の水練は休むことにしました。
 で、室温32度の中、午前中に30分の読み物を四席さらったら(口には出さず、頭の中で演じます)すっかり疲労困憊。

 昼寝から目覚めると、部屋に掛けてある浴衣に目がとまりました。
 夏の自宅講談会六畳庵で着るために用意してあるものです。

(六畳庵は完全予約制・日時はご都合次第・ただし一席+雑談でご勘弁願います・2千円・(問・予約)03ー3430ー6615愛山工房)

 この浴衣は前座の頃に師匠からもらったもので、師匠が夏場に新宿末広亭で怪談噺でトリをとると、この浴衣を着て、お面をかぶり、幽霊役で客席を飛びまわりました。
わたしはこの役目が大嫌いでしたが、今は大嫌いなものであったものほど懐かしく思い出しています。
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-19 17:09 | 愛山メッセージ
人生、2割5分の自己責任
 人間がオギャーと生まれるということは、すでにさまざまな遺伝子を組み合わされているということであり、これは当然もって生まれたものですから、つまり人間は生まれながらにして半分は自分の力では変えられない宿命を背負わされているということになります。

 それでは残り2分の1が自己責任になるかというと、それもとんでもない話で、ここにどういう風に親に育てられたかという躾、生い立ちの問題がからんできますから、さらに2分1は、自分の力ではどうしょうもありません。

 そうすると生きていくための自己責任は4分の1。野球の打率でいえば2割5分。1試合に1本のヒット狙いでいけということになり、たしかにこのくらいならばできそうですし、またこのくらいの目標がないと試合に出ても(生きていても)励みになりませんし、面白くもないでしょう。

 これが「人生、2割5分の自己責任説」由来の一席となります。
……さ、つまらない能書きをこいたあとは、市民プールへ行ってきます。
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-18 18:45 | 愛山メッセージ
今年の夏
 「夏になると無性に遊びたくなります」と、作家の結城昌治先生に暑中見舞状をお出ししたところ、「それはあなたが若いからです」という旨のご返事をいただいたのは、もう二十年ほど前のことになります。
 ところがこの数年は遊びたくなるどころか、猛暑にウンザリ。
 ただただ秋の訪れを楽しみに、半死半生の夏をすごしておりました。

 しかし、そんなわたしが、「今年の夏は市民プールで泳ごう」と思い、実際プール開きの今日、十五年ぶりに泳いできたというのは、一体どうしてしまったというのでしょうか。

 わたしはここのところ心身共に免疫力が衰えてしまい、肉体は疲れやすく、精神はいつも緊張しています。一種のパニック症であります。
 そこで夏が楽しく思われたあの頃にもどり、免疫力をアップさせようとしているのかもしれません。

 つまりわたしは元気になりたいのです。
 まだ人生を捨てたくはないのです。
 この悲観的な男が、珍しく積極的な姿勢を示しているのです。

 市民プール行きは、きっとそういう理由からでしょう。
……で、今日泳いだ距離は、30メートル×5本、17メートル×5本。あとはずっと水中歩行をしておりました。
今年の夏は泳ぎますよ。遊びますよ。 みなさんも遊びにきてください。
 そしてみなさんの遊びに、わたしを誘ってください。
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-15 21:50 | 愛山メッセージ
清水の頃・小学時代(五)
 とにかく生真面目で几帳面(だから学級委員などもやらされてしまったのです)。団体行動が苦手な子供で、遠足などは大嫌いでした。

 ドッヂボールをやった記憶はありますが、小学校の休み時間には、数少ない友人の一人のM君と、ほとんど相撲をとって遊んでいました(相撲と将棋好きは、明らかに父親の影響です)。
 贔屓の力士は、まず明武谷。それから琴ヶ浜、青ノ里。それぞれつり出し、内がけ、小手投げという得意技があり、天下の人気者ではありませんが、玄人好みの、それこそいぶし銀のような存在に、わたしはその頃から強く惹かれる傾向があったようです。

 NHKテレビの相撲中継もよく見ましたが、わたしは実況の北出清五郎アナウンサーの大ファンで、あの穏やかな、日本語を充分に咀嚼している大人の喋りに、何ともいえない安らぎを覚えたものです。

 そしてテレビといえば何といっても「シャボン玉ホリデー」です。バラエティーの草分
けです。クレージーキャッツです!
 クレージーキャッツの面白さといったらありませんでした。
 寄席演芸とは、また異なる魅力。
 わたしが住んでいた静岡では、たしか金曜日の夜の放送だったと思いますが、この時間帯が待ち遠しくてたまりません。内因性の鬱があるのか。その頃から悶々としていたわたしに、クレージーキャッツが精神的な主治医になってくれました。彼らの音楽コントを見ていれば、わたしはご機嫌でありました。


  (植木等さんの訃報に接した日に詠める歌三首)

  少年の心ときめく銀幕のクレージーキャッツ残像哀れ

  芸人になりたき夢をはぐくみし植木等の歌声に泣く

  ボケ、ツッコミ、ナンセンス、クレージーキャッツ白のスーツよ

[PR]
by aizan49222 | 2010-07-14 15:36 | 愛山自伝・俳句と短歌
健康問題と強い人の定義
 「夏は体をこわさないように、よく注意をして、いくら暑くても、冷たいものは飲まずに、温かいものを飲みます」という人は、体は健康ですが、不健康な心を抱えた人だと思います。

また「夏になったら冷たい生ビールを何杯もあおって、何度も下痢をするのが酒飲みの勲章」と豪語する人は、体は不健康ですが、心は健康な人だと思います。

そしてどんなに困難な状況に追い込まれようと、食事と睡眠がとれる人こそ、本当に強い人なのではないでしょうか。
[PR]
by aizan49222 | 2010-07-06 21:14 | 愛山メッセージ